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第86回アカデミー賞 授賞式 1/3 [映画賞・映画祭]

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The 86th Annual Academy Awards

今年もアカデミー賞を詳しく解説していきます。テレビで中継を見た方、結果だけ知っている方もおおいと思いますが、ここではテレビや結果だけでは分からないアカデミー賞の魅力や裏側を紹介していきます。
今年は、エレン・デジェネレスを司会にして全体的に地味な演出となりました。これはアカデミー協会が今までの派手な演出を廃しアットホームな雰囲気を作ろうとした結果です。そして受賞者のスピーチ時間の制限を撤廃、これにより名スピーチが沢山生まれました。
この方向転換により久しぶりに視聴率が向上し今年は大成功となりました。

そんな第86回アカデミー賞を追いかけていきましょう。

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オープニング
アカデミー賞が開催されるのがロサンゼルス・ハリウッドにあるドルビーシアターです。この場所、以前はコダックシアターと呼ばれていましたがコダックが倒産したため皆さんおなじみのドルビー(映画館の音響技術で有名)社がネーミングライツを購入しました。なので、長年開催されている会場で今年もアカデミー賞は行われています。

舞台上には多数の半透明のオスカー像が並んでいます。そこに現れたのは今年の司会者であるエレン・デジェネレスです。
彼女のアカデミー賞司会は7年ぶりとなります。まずは雨続きのロサンゼルスが今日になって晴れた事について話します。「皆さんが祈ってくれたおかげで晴れて良かったです。」実際前日までLAは豪雨で道路は川のようになっている程でした。ドルビーシアターの前のレッドカーペットでは、当日大雨の場合を想定して沢山のテントが用意されていましたので、豪華なドレスをまとった参加者には一番の気がかりだったのでしょう。はじめのこの会話で会場は和んでいきました。

デジェネレスは続けます。「今までとはずいぶん候補者が変わってきました。ケイト・ブランシェット、メリル・ストリープ、レオナルド・ディ・カプリオ、マーティン・スコセッシがノミネートされています。」と。アカデミー賞常連が今年もノミネートされている事を笑いにしています。「新顔もいます。「ネブラスカ」のJ.スキップです。彼女はノミネートされた中では最年長である84歳。素晴らしい演技でした。貴方の事褒めたんだけど、聞こえている?」とデジェネレスは毒づいたりします。「初ノミネートは他にもいます。L.ニョンゴです。「それでも夜は明ける」で素晴らしい演技をしたケニア出身の女優さんです。「キャプテン・フィリップス」のB.アブティ。彼はソマリア出身です。今夜は、会場に本物のキャプテン・フィリップスとフィロミナがいます。」テレビ画面には2人が映し出され会場は拍手に包まれました。「そしてライザ・ミネリがいます。本物そっくりです。」画面にはミネリ本人が映し出されました。「男なのに凄い、本当にそっくり!」とデジェネレスは続けました。
今回の受賞者を紹介しながらデジェネレス独特のユーモアと毒で会場を沸かせて行きます。

「今年のテーマはヒーロー。世界中は、今非常に大変な時を過ごしています。まさにヒーローが必要とされているのです。私たちは映画を見て現実から離れ希望を抱きます。しかし映画より大切なものがあると思います。それは若さです。(笑) 人生で最も大切なものは愛、友情、家族です。そして、それがない人が芸能界で働くのです。ここにいるのは皆おびえている人たち。私の家族です。私は皆を愛しています。才能あるから大丈夫。ここにいる皆さんは勝ち組ですよ。あっ、全員ではなく受賞経験者だけ、ね。」ショービジネス界は競争が激しく時には辛い経験をすることがあります。そんな裏事情を皮肉りながら笑いに転化させスピーチは続きます。「皆さんはこの授賞式の司会者(=デジェネレス)は勝ち組だと思っているでしょう。まあね。ありがとう。」「でも皆さんが成し遂げた事も素晴らしいですよ。ノミネートされた方が出演した映画を合計すると1400本以上になります。」「大学の合計年数は皆で6年。冗談です。子供達、学校は大切ですよ。エイミー・アダムスさん、あなたも大学に行ったよね?」エイミー・アダムスは困った顔をして首を横に振ります。「OK、まあいいか」とデジェネレス。「今夜、貴方は素晴らしい女優だから2本もノミネートされていますよ。貴方は、んー・・・なんていうか自分勝手!」
アメリカ人が好きな上げて落とす手法を巧みに使いながら、勝ち組が決して楽ではない事や大学に行くだけが全てではない事などデジェネレスの主張をきちんと織り交ぜながらオープニングは進行します。

「今年は「Her」もノミネートされました。Herとはメリル・ストリープのことです。メリルは今まで18回ノミネートされています。」会場は大きな拍手。作品賞にノミネートされている「her ふたつの心をつなぐ旅」とHer(彼女)をかけたお話です。「その分ヘアメイクや衣装におおくのお金が費やされているのです。これ以上は支払いが難しいでしょう。会場は大きな笑い。「とんでもない金額です。」とデジェネレスは続けます。

「今夜は勝ち負けは関係ないのです。映画の祝賀会なのですから。でも実は生き残りをかけた「ハンガー・ゲーム」みたいなものなんですよ。実際は。」「昨年ジェニファーがどうなったのかは言いません。」と言いつつ「彼女は去年ここで転んだんですよ。どんな風にドレスを踏んでコケたのか見てみましょう。嘘です。見せませんよ。」「今日受賞したらオスカー像は席に届けた方がいいですね。」
昨年ジェニファーが会場で転んだ事を覚えている方もおおいでしょう。デジェネレスは、彼女を巧く笑いの中心に引きずり出し会場を笑わせました。

「今夜は皆さん本当に美しいですね。サンドラ・ブロック、ケイト・ブランシェット。誰が一番美しいかって?文句なしにJ.レトーですよ。」戸惑うレトー。「彼は「ダラス・バイヤーズ・クラブ」で助演男優賞にノミネートされています。共演者はマシュー・マコノヒー。この作品はとても重要な意味を持つ作品です。ロデオでセックスする人の問題を描いています。」映画ではガリガリに痩せていたマコノヒーとレトーは、以前とは同じではありませんが健康的にふっくらとしていました。
「ロデオでセックスと言えばブルース・ダーン。ブルースのおじいさんはユタ州知事で伯父さんはピューリッツァー受賞の詩人です。そして洗礼式の代母はエレノア・ルーズベルトなんです。そんな凄い人が道を誤ったのです。何が悪かったの?」

「ジョナ・ヒルは、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」でノミネート。久しぶりあれを見ました。」会場は大爆笑です。

「では、そろそろ始めましょうか。今夜は2つの展開が予想されます。1、「それでも夜は明ける」が作品賞を受賞。2、皆さん全員が人種差別主義者です。」アメリカ人でしか表現できないギリギリのブラックジョークです。

デジェネレス1人による約10分の長いオープニングトークが終わりました。今までのような歌や映像がない地味なものでしたが、今回の授賞式の大まかな見所をきっちりと伝えつつ、面白おかしくノミネートされた役者さんたちを紹介しました。

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助演男優賞
ジェネレス「では、今夜最初の白人プレゼンター、アン・ハサウェイの登場です!」
「レ・ミゼラブル」の音楽でハサウェイが登場しました。袖のない黒ベースに美しい装飾ののドレスを着ています。
ハサウェイ「ドニー、エップス、ムセ、レイヨン、リッチー。5人は異なる場所と文化で起こった様々な体験を演じました。しかし共通点があります。彼らの素晴らしい才能です。」
ノミネートは以下の5人です:
バーカッド・アブディ(『キャプテン・フィリップス』)
ブラッドリー・クーパー(『アメリカン・ハッスル』)
マイケル・ファスベンダー(『それでも夜は明ける』)
ジョナ・ヒル(『ウルフ・オブ・ウォールストリート』)
ジャレッド・レト(『ダラス・バイヤーズクラブ』)

受賞は、ジャレッド・レトでした。レトの隣にはお母さんでしょうか、高齢の女性が座っています。皆がスタンディング・オベーションで彼を祝いました。痩せたというだけではなく心打つ芝居には本当に感動しました。彼の受賞は当然であると思います。
レト「ノミネートされた皆さんと、この旅を共有できて光栄です。皆さんを心から尊敬しています。1971年ルイジアナ州ボージャーシティーに妊娠中のティーンエイジャーがいました。彼女にとって2人目の子供です。彼女は高校を中退したシングルマザーでした。でも彼女は家族のために人生を諦めませんでした。彼女は自分を奮い立たせ、子供達に特別な事をするようを叱咤激励して努力してきたのです。これがここにいる私の母親です。」
「ママ愛しています。夢見る事を教えてくれてありがとう!」レトの母親の隣にレトの兄が座り母親を抱きしめました。
「そして世界一の兄シャノン。バンド活動という最高の旅を共有し親友でいてくれてありがとう。」
今回のアカデミー賞を象徴するような素晴らしい展開となりました。家族の絆、勝者の苦しみ、夢を持つ事。全てが集約されていました。
レト「この授賞式を見ている世界中の夢見る人やウクライナ、ベネズエラの皆さん、皆さんが夢を叶えるためにもがき苦しんでいる今、私たちは皆さんの事を考えています。この賞はおおくの方の支えがあったからこそ特別なものです。ありがとう。この賞をエイズとの戦いに敗れた3600万人に捧げます。そして自分や愛する人を理由に不公平な扱いを受けた皆さん、今夜私は皆さんとともにここにいます。」


◆◆アニメーション・ヒーロー◆◆
「市民ケーン」「アラビアのロレンス」「エース・ベンチュラ」次のプレゼンターは、このどれかに出演したジム・キャリーです(笑)。勿論「エース・ベンチュラ」のペット探偵、コメディアンのジムです。
ジム・キャリー「ボクを哀れんでみないでください。ノミネートされると面倒でしょ?ディナーやらインタビューやらやることがおおくて嫌になっちゃうでしょう。想像だけど…」「今夜は興奮しています。ボクの憧れのヒーロー、ブルース・ダーンがノミネートされているからです。」映画「マスク」のようにはしゃぐジム。「ハリウッドは特別の魔法を駆使する様々なヒーローに助けられてきました。妖精、人食い鬼、喋るおもちゃ、飛ぶゾウ、踊るペンギン。ここでいう魔法とはLSDのこと。あっと、読み間違えたのかな。」眼鏡を取り出すジム。「アニメーションだ!」こういう作品を見ると時々このダイナミックな芸術は罪作りなクリエイターの遊び場だと感じます。それなくしては愛すべきヒーローたちも生まれなかったのです。このアニメーションのヒーロー達をご覧ください。」

「Mr.インクレディブルス」「シュレック」「カンフーパンダ」「リトル・マーメイド」「ファンタジア」「ミッキーマウス」「ピンクパンサー」「ピーターパン」「ロジャー・ラビット」「トイストーリー」「ヒックとドラゴン」「ダンボ」「ニモ」「白雪姫」などのアニメのダイジェストが上映されました。

デジェネレスは、会場の通路に立っています。「ニモの出番が少なかったわね。」
「次のプレゼンターはおめでたが発覚の美女、スキャンダラスなケリー・ワシントンです。」

◆◆歌曲賞パフォーマンス 1◆◆
大きなお腹を抱えケリー・ワシントンの登場です。
「歌曲賞ノミネート4曲のうち1曲目を歌ってくれるのは世代を代表するアーティスト、踊りだしたくなる陽気で楽しい声、
ファレル・ウィリアムスの歌う「怪盗グルーのミニオン危機一髪」主題歌”Happy”です。」
ウィリアムスは、子供番組の1場面のように明るく楽しい歌曲を披露しました。

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衣装デザイン賞
プレゼンターはサミュエル・L・ジャクソンとナオミ・ワッツです。
ワッツ「映画が完全にうまく進むとき、お天気のように自然に感じます。おおくのスタッフの技術と想像力が作品に命を吹き込み、不可能を可能にします。」
ジャクソン「今回のアカデミー賞は、衣装、ヘアメイクの力により豊かな想像力が要求される作品ばかりです。私たちをより良く見せてくれる裏方のヒーロー達を紹介します。
ノミネートは以下の5人です:
『アメリカン・ハッスル』 - マイケル・ウィルキンソン
『グランド・マスター』 - ウィリアム・チャン
『華麗なるギャツビー』 - キャサリン・マーティン
『The Invisible Woman』 - マイケル・オコナー
『それでも夜は明ける』 - パトリシア・ノリス

受賞はキャサリン・マーティンでした彼女にとって3回目のオスカー受賞です。
夫のバズ・ラーマン監督と組む事がおおいオーストラリア人です。
マーティン「素晴らしいスタッフ達に感謝しています。バズの処女作を題材としたミュージカルのため、今もシドニーで縫いものをしている女性達。彼らとは25年間共に働き大きな幸運をもたらせてくれました。特に感謝したい人はケリー・トンプソンとサバンナ・アジ・ヘラスです。そして最高の夫バズ・ラーマンにも。彼は夢を夢見る男です。」
とても素敵で短いスピーチでした。

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メイクアップ賞
引き続きジャクソンとワッツがプレゼンターです。
ノミネートは以下の通りです:
『ダラス・バイヤーズクラブ』 - アドルイーサ・リー、ロビン・マシューズ
『jackass クソジジイのアメリカ横断チン道中』 - ステファン・プローティー
『ローン・レンジャー』 - ジョエル・ハーロウ、グロリア・パスカ-キャスニー

受賞は、アドルイーサ・リーとロビン・マシューズでした。二人にとって初めてのオスカー受賞です。マシュー・マコノヒーが最前列でスタンディング・オベーションをする姿が映し出されました。
「この作品でのヘアメイクは、まさに戦いでした。でも最後まで仲間に支えられました。M.マコノヒーとJ.レト、日に何度もメイクを変える辛い時間に耐えてくれてありがとう。ジャン・マルク・バレ、貴方はビジョナリーを持った素晴らしい人です。私たちをチームに入れてくれてありがとう。最後にエイズ犠牲者の皆さん、皆さんのストーリーを伝えられて私たちは幸運です。1985年当時を知らない若者達に伝えられました。」
派手さは無いですが、エイズと闘う主人公達を彼らの心境にあわせ細かくメイクしたことは賞賛に値します。『ローン・レンジャー』のようなわかりやすい作品が受賞しがちなメイクアップ賞が『ダラス・バイヤーズクラブ』に与えられるのがアメリカのアカデミー賞です。素晴らしいですね。

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作品賞ノミネート
『インディ・ジョーンズ』のテーマとともにプレゼンターのハリソン・フォードが登場です。
「マーロン・ブロンド曰く”観客の空想に命を吹き込め。究極のハッスルだ”と。次の3作品には命を感じます。『アメリカン・ハッスル』では詐欺師とFBIが手を組みます。政治家とマフィアを狙った実話に基づいた物語です。喜劇と犯罪劇が融合した独創的でシャレた詐欺師の物語でした。
『ダラス・バイヤーズクラブ』は、エイズに侵された電気技師の物語です。代替薬の密売人として会社を興します。そして生きる戦いを繰り広げて行きます。情熱的で勇気を与える人生を描いていきました。
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は、快楽と詐欺に溺れる仲買人の物語です。権力、欲、大成功とは何かという説得力ある教訓を教えてくれます。魅力的で騒々しくワイルドで楽しいライドのようでした。シートベルトを忘れずに!」

そしてこの3作のダイジェストが上映されました。

◆◆◆◆学生支援コンペ◆◆◆◆
プレゼンターは、チャニング・テイタムです。
「今年も次世代の映画製作者を発掘するコンペが行われました。1000人以上の大学生が60秒の短編に夢を描きました。今夜その中から選ばれた6作品の受賞者が、ここに来ています。彼らを讃えましょう。」様々な人種の学生達が会場から拍手で讃えられました。

ジェネレス「1部門につき1人の受賞者なんて、あんまりです。だから、私は皆さんに残念賞を用意しました。ブラッドリー、このスクラッチ宝くじをあげるわ。買ったら教えてね。山分けするから。」
こういう幕間の会話もアカデミー賞の楽しみのひとつです。

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短編アニメーション賞
プレゼンターはキム・ノヴァックとマシュー・マコノヒーです。
マコノヒー「俳優の我々が経験できないのがアニメーションです。」
ノヴァック「『マジック・マイク』のあなたは超人的だったよ。」
マコノヒー「あなたこそ『めまい』で男達をしびれさせたよね。」「アニメが素晴らしいのは夢見た世界を描ける事です。制約がなく完全井自由で何でもできるのです。」
ノヴァック「自由な精神で作られる美しいものですね。」
マコノヒー「独創的で多種多様です。」
ノヴァック「ちょっと言っていい?ここの舞台に立てる事、とても嬉しいです。本当に久しぶりだもの。」
会場は割れんばかりの拍手喝采となりました。過去の大女優に敬意を払う姿勢が美しかったです。
ノミネートは以下の作品です:
『野生の少年』 - ダニエル・ソウザ、ダン・ゴールデン
『ミッキーのミニー救出大作戦』(原題) - ローレン・マクマラン、ドロシー・マッキム
『Mr. Hublot』(原題) - ローラン・ウィッツ、アレクサンドル・エスピガレス
『九十九』 - 森田修平
『まほうのほうき』 - マックス・ラング、ジャン・ラカウア

受賞は、『Mr. Hublot』のローラン・ウィッツ、アレクサンドル・エスピガレスでした。
ウィッツ「私にとって初めての監督作品でした。アカデミーありがとうございます。まさにこれがアメリカンドリームです。」フランス語なまりの英語で手を振るわせながらの緊張感が画面からも伝わってきました。

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長編アニメーション賞
引き続きプレゼンターはノヴァックとマコノヒーです。
ノミネートは以下の作品です:
『クルードさんちのはじめての冒険』
『怪盗グルーのミニオン危機一発』
『アーネストとセレスティーヌ』
『アナと雪の女王』
『風立ちぬ』

受賞は、『アナと雪の女王』のクリス・バック、ジェニファー・リー、ピーター・デル・ヴェッチョでした。


ジェネレス「映画における重要な要素、それは自分の立ち位置をしっかり把握する事です。」画面ではジェネレスが左に見切れています。

◆◆◆◆エブリデイ・ヒーロー◆◆◆◆
プレゼンターはサリー・フィールドです。
「静かなるヒーローが世界中にいます。立ち上がって戦う普通の人たち。時に彼らのストーリーが映画となり世界中に知れ渡ります。私たちに刺激を与え考えさせられるストーリー。ストーリーとは人間とは何か、そして人々の絆を再認識させてくれるのです。普通ではない日常にいるヒーロー達をご覧ください。」

「42」「プライベート・ライアン」「ガンジー」「ミルク」「エリン・ブロコビッチ」「リンカーン」「アリ」「キャプテン・フィリップス」「シンドラーのリスト」「大統領の陰謀」「アンタッチャブル」「アルゴ」「アラバマ物語」「7月4日に生まれて」「アポロ13」「ブレイブハート」「それでも夜は明ける」「ダラス・バイヤーズクラブ」「大統領の執事の涙」「アラビアのロレンス」など実在した人物を主人公にした映画のダイジェストが上映されました。今年のアカデミー賞にも実際に起こった事件や人物を描いた作品が多数ノミネートされています。映画は過去の知られざるヒーロー達の偉業を世界中に知らせるという意義もあるのですね。

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視覚効果賞
エマ・ワトソンとジョセフ・ゴードン・レヴェットの登場です。
レヴェット「架空の世界を映像化するのが視覚効果スタッフです。」
ワトソン「奇跡を実現する影のヒーロー達です。」
ノミネートは以下の作品です:
『ゼロ・グラビティ』 - ティム・ウェバー、クリス・ローレンス、デイヴ・シャーク、ネイル・コーボルド
『ホビット 竜に奪われた王国』 - ジョー・レッテリ、エリック・セインドン、デヴィッド・クレイトン、エリック・レイノルズ
『アイアンマン3』 - クリストファー・タウンゼンド、ガイ・ウィリアムズ、エリック・ナッシュ、ダン・スディック
『ローン・レンジャー』 - ティム・アレキサンダー、ゲイリー・ブロズニッチ、エドソン・ウィリアムズ、ジョン・フランツィアー
『スター・トレック イントゥ・ダークネス』 - ロジャー・ガイエット、パトリック・トゥバック、ベン・グロスマン、バート・ダルトン

受賞は、『ゼロ・グラビティ』のティム・ウェバー、クリス・ローレンス、デイヴ・シャーク、ネイル・コーボルドでした。
今年ノミネートされた5作品は、とてもクオリティの高い技術と才能が結集して作られていました。中でも『ゼロ・グラビティ』は、毎カット驚かされました。メイキングを見るとさらに驚きが沢山あり、この作品を作り上げたスタッフに感心したものです。会場の外では視覚効果の仕事を失った映画スタッフがデモをしていました。こういった晴れ晴れしい舞台がある一方、VFXスタッフ達は生活ができなくなっているのも現状です。授賞式ではこういった部分が描かれなかったのが残念です。


◆◆歌曲賞パフォーマンス 2◆◆
プレゼンターはザック・エフロンです。
「続いて登場するのは真のロックスター。パンクを愛する若い女性の憧れです。」
カレンOが『her/世界でひとつの彼女』の主題歌"The Moon Song”を歌いました。

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短編実写賞
プレゼンターとして、ケイト・ハドソンとジェイソン・サダイキスが登場しました。
サダイキス「長編が目立ちますが、ここでは短編を紹介します。短編はこの言葉を体現しています。”時間さえあれば短くできたのに”。」
ハドソン「ノミネートされた方々は時間をかけ才能を尽くして40分以下の作品を作り上げました。」
ノミネートは以下の作品です:
『ザット・ワズント・ミー』 - エステバン・クレスポ
『全てを失う前に』 - グザヴィエ・ルグラン、アレクサンドル・カヴラス
『ヘリウム』 - アンダース・ウォルター、キム・マグヌッソン
『結婚式の朝』 - セルマ・ヴィルフネン、キルシカ・サーリ
『The Voorman Problem』(原題) - マーク・ギル、バルドウィン・リー

受賞は、『ヘリウム』の アンダース・ウォルター、キム・マグヌッソンでした。

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短編ドキュメンタリー賞
引き続きハドソンとサダイキスがプレゼンターを務めます。
ノミネートは以下の作品です:
『aveDigger』(原題) - ジェフリー・カロフ
『Facing Fear』(原題) - ジェイソン・コーエン
『Karama Has No Walls』(原題) - サラ・イスハーク
『The Lady in Number 6: Music Saved My Life』(原題) - マルコルム・クラーク、ニコラス・リード
『Prison Terminal: The Last Days of Private Jack Hall』(原題) - エドガー・バレンズ

受賞は、『The Lady in Number 6: Music Saved My Life』の マルコルム・クラーク、ニコラス・リードでした。
リード「私が初めて主人公のアリスにあった時、私が驚いたのは彼女の幸せを見つけるという大きな力と素晴らしく広いキャパシティでした。実は皆さんはまだ知らないと思いますが、アリスは1週間前に亡くなりました。彼女は110歳でした。安らかな死でした。このオスカーとクラークのオスカーをアリスに捧げます。彼女が教えてくれたのは、ちょとだけ楽観的に生きる事です。そして何事にもちょっとだけ楽しみを見つけることです。」

ジェネレスは、会場の通路にいます。「皆さん、お腹空いていない?実はピザを注文しようと思っているの。誰がピザ食べたい?」すると会場の名優達が手を挙げだします。「ジェニファー(ローレンス)、ハリソン(フォード)、マーティン(スコセッシ)も?ラージ2枚で良いわね。今からオーダーしておくわ。」

「次のプレゼンターは今夜スクラッチくじで大当たりした人、ブラッドリー・クーパーです。」

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長編ドキュメンタリー賞
プレゼンターは先ほどジェネレスからくじを貰ったブラッドリー・クーパーです。
「人間のありのままを映し出すドキュメンタリー映画。今回のノミネート作品は傑作ばかりで質がとても高いです。真実を伝えるヒーローが作った長編ドキュメンタリー賞の発表です。
ノミネートは以下の作品です:
『アクト・オブ・キリング』
『キューティー&ボクサー
『Dirty Wars 』(原題)
『The Square 』(原題)
『バックコーラスの歌姫たち』

受賞は、『バックコーラスの歌姫たち』のM.ネヴィルとG.フリーゼン、K.ロジャースでした。
映画に登場したバックシンガーのダーレン・ラブが、歌でスピーチをしました。声の圧力に皆が圧倒した今年の授賞式の名場面となりました。

今年のアカデミー賞前半を紹介してきました。この後は大きな賞が続きますが、ここまでも十分見所が満載です。さっぱりした演出は見やすいですし、はやりノミネートされた人々に気持ちがフォーカスされ楽しいです。特に自分が見た作品があるとかなり裏側に興味がわきます。

次回は、ピザがどうなっていくのか、そしてどのような俳優やスタッフが登壇するのかを詳しくレポートして行きます。お楽しみに!
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coco030705

こんばんは、ご無沙汰しております。お変わりございませんか。
今年も詳細で臨場感あふれるアカデミー賞の解説を有難うございました。とても楽しく、スターたちの笑顔が浮かび上がるようでした。
ノミネートされた作品はすばらしいものばかりですね。アカデミー賞を機に再上映されるものもありますので、また観に行きたいと思っております。
by coco030705 (2014-03-06 22:07) 

sheri

毎年楽しみにしています。
今年も詳しく紹介してくれて、こちらまでドキドキしてしまいました。

by sheri (2014-03-06 22:26) 

DSilberling

coco030705 さん、こんにちは。
今年はきちんとレポートさせていただくつもりです。
丁度、開催時にLAにいました。町はアカデミー賞の雰囲気で盛り上がっていましたよ。
by DSilberling (2014-03-07 08:21) 

DSilberling

sheriさん、こんにちは。
次回もお楽しみに!
by DSilberling (2014-03-07 08:22) 

たいちさん

私はwowowで見ていました。忠実に記述されていますので、録画を見ているような感覚にさせてもらいました。毎年、貴殿のブログを楽しみにしています。
by たいちさん (2014-03-08 00:09) 

TaekoLovesParis

毎年恒例になっているDSilberlingさんのオスカーの中継、これだけの記事をお書きになるのは大変だと思います。プレゼンテーターのかたたちの紹介の言葉がユーモアたっぷりで面白いですね。
続きを楽しみにしています。
by TaekoLovesParis (2014-03-17 17:54) 

けんご

VFX技術者たちのデモに興味を持って調べてみたら、こんな記事に行き当たり、衝撃を覚えました。
私はてっきり、CG隆盛に対応できなかった古参の技術者たちの労働闘争なのかと思ってしまっていたのですが、そういうことではなかったのですね…。
このブログからはいつも、映画を通じた気づきのきっかけをいただいています。ありがとうございます。

米VFX業界の闇。『ライフ・オブ・パイ』製作チームがアカデミー賞前夜の倒産ドキュメンタリー公開、会場前でデモ(動画あり) : ギズモード・ジャパン
http://www.gizmodo.jp/2014/03/vfx.html
by けんご (2014-03-20 12:27) 

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