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第86回アカデミー賞 授賞式 1/3 [映画賞・映画祭]

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The 86th Annual Academy Awards

今年もアカデミー賞を詳しく解説していきます。テレビで中継を見た方、結果だけ知っている方もおおいと思いますが、ここではテレビや結果だけでは分からないアカデミー賞の魅力や裏側を紹介していきます。
今年は、エレン・デジェネレスを司会にして全体的に地味な演出となりました。これはアカデミー協会が今までの派手な演出を廃しアットホームな雰囲気を作ろうとした結果です。そして受賞者のスピーチ時間の制限を撤廃、これにより名スピーチが沢山生まれました。
この方向転換により久しぶりに視聴率が向上し今年は大成功となりました。

そんな第86回アカデミー賞を追いかけていきましょう。

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オープニング
アカデミー賞が開催されるのがロサンゼルス・ハリウッドにあるドルビーシアターです。この場所、以前はコダックシアターと呼ばれていましたがコダックが倒産したため皆さんおなじみのドルビー(映画館の音響技術で有名)社がネーミングライツを購入しました。なので、長年開催されている会場で今年もアカデミー賞は行われています。

舞台上には多数の半透明のオスカー像が並んでいます。そこに現れたのは今年の司会者であるエレン・デジェネレスです。
彼女のアカデミー賞司会は7年ぶりとなります。まずは雨続きのロサンゼルスが今日になって晴れた事について話します。「皆さんが祈ってくれたおかげで晴れて良かったです。」実際前日までLAは豪雨で道路は川のようになっている程でした。ドルビーシアターの前のレッドカーペットでは、当日大雨の場合を想定して沢山のテントが用意されていましたので、豪華なドレスをまとった参加者には一番の気がかりだったのでしょう。はじめのこの会話で会場は和んでいきました。

デジェネレスは続けます。「今までとはずいぶん候補者が変わってきました。ケイト・ブランシェット、メリル・ストリープ、レオナルド・ディ・カプリオ、マーティン・スコセッシがノミネートされています。」と。アカデミー賞常連が今年もノミネートされている事を笑いにしています。「新顔もいます。「ネブラスカ」のJ.スキップです。彼女はノミネートされた中では最年長である84歳。素晴らしい演技でした。貴方の事褒めたんだけど、聞こえている?」とデジェネレスは毒づいたりします。「初ノミネートは他にもいます。L.ニョンゴです。「それでも夜は明ける」で素晴らしい演技をしたケニア出身の女優さんです。「キャプテン・フィリップス」のB.アブティ。彼はソマリア出身です。今夜は、会場に本物のキャプテン・フィリップスとフィロミナがいます。」テレビ画面には2人が映し出され会場は拍手に包まれました。「そしてライザ・ミネリがいます。本物そっくりです。」画面にはミネリ本人が映し出されました。「男なのに凄い、本当にそっくり!」とデジェネレスは続けました。
今回の受賞者を紹介しながらデジェネレス独特のユーモアと毒で会場を沸かせて行きます。

「今年のテーマはヒーロー。世界中は、今非常に大変な時を過ごしています。まさにヒーローが必要とされているのです。私たちは映画を見て現実から離れ希望を抱きます。しかし映画より大切なものがあると思います。それは若さです。(笑) 人生で最も大切なものは愛、友情、家族です。そして、それがない人が芸能界で働くのです。ここにいるのは皆おびえている人たち。私の家族です。私は皆を愛しています。才能あるから大丈夫。ここにいる皆さんは勝ち組ですよ。あっ、全員ではなく受賞経験者だけ、ね。」ショービジネス界は競争が激しく時には辛い経験をすることがあります。そんな裏事情を皮肉りながら笑いに転化させスピーチは続きます。「皆さんはこの授賞式の司会者(=デジェネレス)は勝ち組だと思っているでしょう。まあね。ありがとう。」「でも皆さんが成し遂げた事も素晴らしいですよ。ノミネートされた方が出演した映画を合計すると1400本以上になります。」「大学の合計年数は皆で6年。冗談です。子供達、学校は大切ですよ。エイミー・アダムスさん、あなたも大学に行ったよね?」エイミー・アダムスは困った顔をして首を横に振ります。「OK、まあいいか」とデジェネレス。「今夜、貴方は素晴らしい女優だから2本もノミネートされていますよ。貴方は、んー・・・なんていうか自分勝手!」
アメリカ人が好きな上げて落とす手法を巧みに使いながら、勝ち組が決して楽ではない事や大学に行くだけが全てではない事などデジェネレスの主張をきちんと織り交ぜながらオープニングは進行します。

「今年は「Her」もノミネートされました。Herとはメリル・ストリープのことです。メリルは今まで18回ノミネートされています。」会場は大きな拍手。作品賞にノミネートされている「her ふたつの心をつなぐ旅」とHer(彼女)をかけたお話です。「その分ヘアメイクや衣装におおくのお金が費やされているのです。これ以上は支払いが難しいでしょう。会場は大きな笑い。「とんでもない金額です。」とデジェネレスは続けます。

「今夜は勝ち負けは関係ないのです。映画の祝賀会なのですから。でも実は生き残りをかけた「ハンガー・ゲーム」みたいなものなんですよ。実際は。」「昨年ジェニファーがどうなったのかは言いません。」と言いつつ「彼女は去年ここで転んだんですよ。どんな風にドレスを踏んでコケたのか見てみましょう。嘘です。見せませんよ。」「今日受賞したらオスカー像は席に届けた方がいいですね。」
昨年ジェニファーが会場で転んだ事を覚えている方もおおいでしょう。デジェネレスは、彼女を巧く笑いの中心に引きずり出し会場を笑わせました。

「今夜は皆さん本当に美しいですね。サンドラ・ブロック、ケイト・ブランシェット。誰が一番美しいかって?文句なしにJ.レトーですよ。」戸惑うレトー。「彼は「ダラス・バイヤーズ・クラブ」で助演男優賞にノミネートされています。共演者はマシュー・マコノヒー。この作品はとても重要な意味を持つ作品です。ロデオでセックスする人の問題を描いています。」映画ではガリガリに痩せていたマコノヒーとレトーは、以前とは同じではありませんが健康的にふっくらとしていました。
「ロデオでセックスと言えばブルース・ダーン。ブルースのおじいさんはユタ州知事で伯父さんはピューリッツァー受賞の詩人です。そして洗礼式の代母はエレノア・ルーズベルトなんです。そんな凄い人が道を誤ったのです。何が悪かったの?」

「ジョナ・ヒルは、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」でノミネート。久しぶりあれを見ました。」会場は大爆笑です。

「では、そろそろ始めましょうか。今夜は2つの展開が予想されます。1、「それでも夜は明ける」が作品賞を受賞。2、皆さん全員が人種差別主義者です。」アメリカ人でしか表現できないギリギリのブラックジョークです。

デジェネレス1人による約10分の長いオープニングトークが終わりました。今までのような歌や映像がない地味なものでしたが、今回の授賞式の大まかな見所をきっちりと伝えつつ、面白おかしくノミネートされた役者さんたちを紹介しました。

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助演男優賞
ジェネレス「では、今夜最初の白人プレゼンター、アン・ハサウェイの登場です!」
「レ・ミゼラブル」の音楽でハサウェイが登場しました。袖のない黒ベースに美しい装飾ののドレスを着ています。
ハサウェイ「ドニー、エップス、ムセ、レイヨン、リッチー。5人は異なる場所と文化で起こった様々な体験を演じました。しかし共通点があります。彼らの素晴らしい才能です。」
ノミネートは以下の5人です:
バーカッド・アブディ(『キャプテン・フィリップス』)
ブラッドリー・クーパー(『アメリカン・ハッスル』)
マイケル・ファスベンダー(『それでも夜は明ける』)
ジョナ・ヒル(『ウルフ・オブ・ウォールストリート』)
ジャレッド・レト(『ダラス・バイヤーズクラブ』)

受賞は、ジャレッド・レトでした。レトの隣にはお母さんでしょうか、高齢の女性が座っています。皆がスタンディング・オベーションで彼を祝いました。痩せたというだけではなく心打つ芝居には本当に感動しました。彼の受賞は当然であると思います。
レト「ノミネートされた皆さんと、この旅を共有できて光栄です。皆さんを心から尊敬しています。1971年ルイジアナ州ボージャーシティーに妊娠中のティーンエイジャーがいました。彼女にとって2人目の子供です。彼女は高校を中退したシングルマザーでした。でも彼女は家族のために人生を諦めませんでした。彼女は自分を奮い立たせ、子供達に特別な事をするようを叱咤激励して努力してきたのです。これがここにいる私の母親です。」
「ママ愛しています。夢見る事を教えてくれてありがとう!」レトの母親の隣にレトの兄が座り母親を抱きしめました。
「そして世界一の兄シャノン。バンド活動という最高の旅を共有し親友でいてくれてありがとう。」
今回のアカデミー賞を象徴するような素晴らしい展開となりました。家族の絆、勝者の苦しみ、夢を持つ事。全てが集約されていました。
レト「この授賞式を見ている世界中の夢見る人やウクライナ、ベネズエラの皆さん、皆さんが夢を叶えるためにもがき苦しんでいる今、私たちは皆さんの事を考えています。この賞はおおくの方の支えがあったからこそ特別なものです。ありがとう。この賞をエイズとの戦いに敗れた3600万人に捧げます。そして自分や愛する人を理由に不公平な扱いを受けた皆さん、今夜私は皆さんとともにここにいます。」


◆◆アニメーション・ヒーロー◆◆
「市民ケーン」「アラビアのロレンス」「エース・ベンチュラ」次のプレゼンターは、このどれかに出演したジム・キャリーです(笑)。勿論「エース・ベンチュラ」のペット探偵、コメディアンのジムです。
ジム・キャリー「ボクを哀れんでみないでください。ノミネートされると面倒でしょ?ディナーやらインタビューやらやることがおおくて嫌になっちゃうでしょう。想像だけど…」「今夜は興奮しています。ボクの憧れのヒーロー、ブルース・ダーンがノミネートされているからです。」映画「マスク」のようにはしゃぐジム。「ハリウッドは特別の魔法を駆使する様々なヒーローに助けられてきました。妖精、人食い鬼、喋るおもちゃ、飛ぶゾウ、踊るペンギン。ここでいう魔法とはLSDのこと。あっと、読み間違えたのかな。」眼鏡を取り出すジム。「アニメーションだ!」こういう作品を見ると時々このダイナミックな芸術は罪作りなクリエイターの遊び場だと感じます。それなくしては愛すべきヒーローたちも生まれなかったのです。このアニメーションのヒーロー達をご覧ください。」

「Mr.インクレディブルス」「シュレック」「カンフーパンダ」「リトル・マーメイド」「ファンタジア」「ミッキーマウス」「ピンクパンサー」「ピーターパン」「ロジャー・ラビット」「トイストーリー」「ヒックとドラゴン」「ダンボ」「ニモ」「白雪姫」などのアニメのダイジェストが上映されました。

デジェネレスは、会場の通路に立っています。「ニモの出番が少なかったわね。」
「次のプレゼンターはおめでたが発覚の美女、スキャンダラスなケリー・ワシントンです。」

◆◆歌曲賞パフォーマンス 1◆◆
大きなお腹を抱えケリー・ワシントンの登場です。
「歌曲賞ノミネート4曲のうち1曲目を歌ってくれるのは世代を代表するアーティスト、踊りだしたくなる陽気で楽しい声、
ファレル・ウィリアムスの歌う「怪盗グルーのミニオン危機一髪」主題歌”Happy”です。」
ウィリアムスは、子供番組の1場面のように明るく楽しい歌曲を披露しました。

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衣装デザイン賞
プレゼンターはサミュエル・L・ジャクソンとナオミ・ワッツです。
ワッツ「映画が完全にうまく進むとき、お天気のように自然に感じます。おおくのスタッフの技術と想像力が作品に命を吹き込み、不可能を可能にします。」
ジャクソン「今回のアカデミー賞は、衣装、ヘアメイクの力により豊かな想像力が要求される作品ばかりです。私たちをより良く見せてくれる裏方のヒーロー達を紹介します。
ノミネートは以下の5人です:
『アメリカン・ハッスル』 - マイケル・ウィルキンソン
『グランド・マスター』 - ウィリアム・チャン
『華麗なるギャツビー』 - キャサリン・マーティン
『The Invisible Woman』 - マイケル・オコナー
『それでも夜は明ける』 - パトリシア・ノリス

受賞はキャサリン・マーティンでした彼女にとって3回目のオスカー受賞です。
夫のバズ・ラーマン監督と組む事がおおいオーストラリア人です。
マーティン「素晴らしいスタッフ達に感謝しています。バズの処女作を題材としたミュージカルのため、今もシドニーで縫いものをしている女性達。彼らとは25年間共に働き大きな幸運をもたらせてくれました。特に感謝したい人はケリー・トンプソンとサバンナ・アジ・ヘラスです。そして最高の夫バズ・ラーマンにも。彼は夢を夢見る男です。」
とても素敵で短いスピーチでした。

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メイクアップ賞
引き続きジャクソンとワッツがプレゼンターです。
ノミネートは以下の通りです:
『ダラス・バイヤーズクラブ』 - アドルイーサ・リー、ロビン・マシューズ
『jackass クソジジイのアメリカ横断チン道中』 - ステファン・プローティー
『ローン・レンジャー』 - ジョエル・ハーロウ、グロリア・パスカ-キャスニー

受賞は、アドルイーサ・リーとロビン・マシューズでした。二人にとって初めてのオスカー受賞です。マシュー・マコノヒーが最前列でスタンディング・オベーションをする姿が映し出されました。
「この作品でのヘアメイクは、まさに戦いでした。でも最後まで仲間に支えられました。M.マコノヒーとJ.レト、日に何度もメイクを変える辛い時間に耐えてくれてありがとう。ジャン・マルク・バレ、貴方はビジョナリーを持った素晴らしい人です。私たちをチームに入れてくれてありがとう。最後にエイズ犠牲者の皆さん、皆さんのストーリーを伝えられて私たちは幸運です。1985年当時を知らない若者達に伝えられました。」
派手さは無いですが、エイズと闘う主人公達を彼らの心境にあわせ細かくメイクしたことは賞賛に値します。『ローン・レンジャー』のようなわかりやすい作品が受賞しがちなメイクアップ賞が『ダラス・バイヤーズクラブ』に与えられるのがアメリカのアカデミー賞です。素晴らしいですね。

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作品賞ノミネート
『インディ・ジョーンズ』のテーマとともにプレゼンターのハリソン・フォードが登場です。
「マーロン・ブロンド曰く”観客の空想に命を吹き込め。究極のハッスルだ”と。次の3作品には命を感じます。『アメリカン・ハッスル』では詐欺師とFBIが手を組みます。政治家とマフィアを狙った実話に基づいた物語です。喜劇と犯罪劇が融合した独創的でシャレた詐欺師の物語でした。
『ダラス・バイヤーズクラブ』は、エイズに侵された電気技師の物語です。代替薬の密売人として会社を興します。そして生きる戦いを繰り広げて行きます。情熱的で勇気を与える人生を描いていきました。
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は、快楽と詐欺に溺れる仲買人の物語です。権力、欲、大成功とは何かという説得力ある教訓を教えてくれます。魅力的で騒々しくワイルドで楽しいライドのようでした。シートベルトを忘れずに!」

そしてこの3作のダイジェストが上映されました。

◆◆◆◆学生支援コンペ◆◆◆◆
プレゼンターは、チャニング・テイタムです。
「今年も次世代の映画製作者を発掘するコンペが行われました。1000人以上の大学生が60秒の短編に夢を描きました。今夜その中から選ばれた6作品の受賞者が、ここに来ています。彼らを讃えましょう。」様々な人種の学生達が会場から拍手で讃えられました。

ジェネレス「1部門につき1人の受賞者なんて、あんまりです。だから、私は皆さんに残念賞を用意しました。ブラッドリー、このスクラッチ宝くじをあげるわ。買ったら教えてね。山分けするから。」
こういう幕間の会話もアカデミー賞の楽しみのひとつです。

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短編アニメーション賞
プレゼンターはキム・ノヴァックとマシュー・マコノヒーです。
マコノヒー「俳優の我々が経験できないのがアニメーションです。」
ノヴァック「『マジック・マイク』のあなたは超人的だったよ。」
マコノヒー「あなたこそ『めまい』で男達をしびれさせたよね。」「アニメが素晴らしいのは夢見た世界を描ける事です。制約がなく完全井自由で何でもできるのです。」
ノヴァック「自由な精神で作られる美しいものですね。」
マコノヒー「独創的で多種多様です。」
ノヴァック「ちょっと言っていい?ここの舞台に立てる事、とても嬉しいです。本当に久しぶりだもの。」
会場は割れんばかりの拍手喝采となりました。過去の大女優に敬意を払う姿勢が美しかったです。
ノミネートは以下の作品です:
『野生の少年』 - ダニエル・ソウザ、ダン・ゴールデン
『ミッキーのミニー救出大作戦』(原題) - ローレン・マクマラン、ドロシー・マッキム
『Mr. Hublot』(原題) - ローラン・ウィッツ、アレクサンドル・エスピガレス
『九十九』 - 森田修平
『まほうのほうき』 - マックス・ラング、ジャン・ラカウア

受賞は、『Mr. Hublot』のローラン・ウィッツ、アレクサンドル・エスピガレスでした。
ウィッツ「私にとって初めての監督作品でした。アカデミーありがとうございます。まさにこれがアメリカンドリームです。」フランス語なまりの英語で手を振るわせながらの緊張感が画面からも伝わってきました。

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長編アニメーション賞
引き続きプレゼンターはノヴァックとマコノヒーです。
ノミネートは以下の作品です:
『クルードさんちのはじめての冒険』
『怪盗グルーのミニオン危機一発』
『アーネストとセレスティーヌ』
『アナと雪の女王』
『風立ちぬ』

受賞は、『アナと雪の女王』のクリス・バック、ジェニファー・リー、ピーター・デル・ヴェッチョでした。


ジェネレス「映画における重要な要素、それは自分の立ち位置をしっかり把握する事です。」画面ではジェネレスが左に見切れています。

◆◆◆◆エブリデイ・ヒーロー◆◆◆◆
プレゼンターはサリー・フィールドです。
「静かなるヒーローが世界中にいます。立ち上がって戦う普通の人たち。時に彼らのストーリーが映画となり世界中に知れ渡ります。私たちに刺激を与え考えさせられるストーリー。ストーリーとは人間とは何か、そして人々の絆を再認識させてくれるのです。普通ではない日常にいるヒーロー達をご覧ください。」

「42」「プライベート・ライアン」「ガンジー」「ミルク」「エリン・ブロコビッチ」「リンカーン」「アリ」「キャプテン・フィリップス」「シンドラーのリスト」「大統領の陰謀」「アンタッチャブル」「アルゴ」「アラバマ物語」「7月4日に生まれて」「アポロ13」「ブレイブハート」「それでも夜は明ける」「ダラス・バイヤーズクラブ」「大統領の執事の涙」「アラビアのロレンス」など実在した人物を主人公にした映画のダイジェストが上映されました。今年のアカデミー賞にも実際に起こった事件や人物を描いた作品が多数ノミネートされています。映画は過去の知られざるヒーロー達の偉業を世界中に知らせるという意義もあるのですね。

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視覚効果賞
エマ・ワトソンとジョセフ・ゴードン・レヴェットの登場です。
レヴェット「架空の世界を映像化するのが視覚効果スタッフです。」
ワトソン「奇跡を実現する影のヒーロー達です。」
ノミネートは以下の作品です:
『ゼロ・グラビティ』 - ティム・ウェバー、クリス・ローレンス、デイヴ・シャーク、ネイル・コーボルド
『ホビット 竜に奪われた王国』 - ジョー・レッテリ、エリック・セインドン、デヴィッド・クレイトン、エリック・レイノルズ
『アイアンマン3』 - クリストファー・タウンゼンド、ガイ・ウィリアムズ、エリック・ナッシュ、ダン・スディック
『ローン・レンジャー』 - ティム・アレキサンダー、ゲイリー・ブロズニッチ、エドソン・ウィリアムズ、ジョン・フランツィアー
『スター・トレック イントゥ・ダークネス』 - ロジャー・ガイエット、パトリック・トゥバック、ベン・グロスマン、バート・ダルトン

受賞は、『ゼロ・グラビティ』のティム・ウェバー、クリス・ローレンス、デイヴ・シャーク、ネイル・コーボルドでした。
今年ノミネートされた5作品は、とてもクオリティの高い技術と才能が結集して作られていました。中でも『ゼロ・グラビティ』は、毎カット驚かされました。メイキングを見るとさらに驚きが沢山あり、この作品を作り上げたスタッフに感心したものです。会場の外では視覚効果の仕事を失った映画スタッフがデモをしていました。こういった晴れ晴れしい舞台がある一方、VFXスタッフ達は生活ができなくなっているのも現状です。授賞式ではこういった部分が描かれなかったのが残念です。


◆◆歌曲賞パフォーマンス 2◆◆
プレゼンターはザック・エフロンです。
「続いて登場するのは真のロックスター。パンクを愛する若い女性の憧れです。」
カレンOが『her/世界でひとつの彼女』の主題歌"The Moon Song”を歌いました。

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短編実写賞
プレゼンターとして、ケイト・ハドソンとジェイソン・サダイキスが登場しました。
サダイキス「長編が目立ちますが、ここでは短編を紹介します。短編はこの言葉を体現しています。”時間さえあれば短くできたのに”。」
ハドソン「ノミネートされた方々は時間をかけ才能を尽くして40分以下の作品を作り上げました。」
ノミネートは以下の作品です:
『ザット・ワズント・ミー』 - エステバン・クレスポ
『全てを失う前に』 - グザヴィエ・ルグラン、アレクサンドル・カヴラス
『ヘリウム』 - アンダース・ウォルター、キム・マグヌッソン
『結婚式の朝』 - セルマ・ヴィルフネン、キルシカ・サーリ
『The Voorman Problem』(原題) - マーク・ギル、バルドウィン・リー

受賞は、『ヘリウム』の アンダース・ウォルター、キム・マグヌッソンでした。

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短編ドキュメンタリー賞
引き続きハドソンとサダイキスがプレゼンターを務めます。
ノミネートは以下の作品です:
『aveDigger』(原題) - ジェフリー・カロフ
『Facing Fear』(原題) - ジェイソン・コーエン
『Karama Has No Walls』(原題) - サラ・イスハーク
『The Lady in Number 6: Music Saved My Life』(原題) - マルコルム・クラーク、ニコラス・リード
『Prison Terminal: The Last Days of Private Jack Hall』(原題) - エドガー・バレンズ

受賞は、『The Lady in Number 6: Music Saved My Life』の マルコルム・クラーク、ニコラス・リードでした。
リード「私が初めて主人公のアリスにあった時、私が驚いたのは彼女の幸せを見つけるという大きな力と素晴らしく広いキャパシティでした。実は皆さんはまだ知らないと思いますが、アリスは1週間前に亡くなりました。彼女は110歳でした。安らかな死でした。このオスカーとクラークのオスカーをアリスに捧げます。彼女が教えてくれたのは、ちょとだけ楽観的に生きる事です。そして何事にもちょっとだけ楽しみを見つけることです。」

ジェネレスは、会場の通路にいます。「皆さん、お腹空いていない?実はピザを注文しようと思っているの。誰がピザ食べたい?」すると会場の名優達が手を挙げだします。「ジェニファー(ローレンス)、ハリソン(フォード)、マーティン(スコセッシ)も?ラージ2枚で良いわね。今からオーダーしておくわ。」

「次のプレゼンターは今夜スクラッチくじで大当たりした人、ブラッドリー・クーパーです。」

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長編ドキュメンタリー賞
プレゼンターは先ほどジェネレスからくじを貰ったブラッドリー・クーパーです。
「人間のありのままを映し出すドキュメンタリー映画。今回のノミネート作品は傑作ばかりで質がとても高いです。真実を伝えるヒーローが作った長編ドキュメンタリー賞の発表です。
ノミネートは以下の作品です:
『アクト・オブ・キリング』
『キューティー&ボクサー
『Dirty Wars 』(原題)
『The Square 』(原題)
『バックコーラスの歌姫たち』

受賞は、『バックコーラスの歌姫たち』のM.ネヴィルとG.フリーゼン、K.ロジャースでした。
映画に登場したバックシンガーのダーレン・ラブが、歌でスピーチをしました。声の圧力に皆が圧倒した今年の授賞式の名場面となりました。

今年のアカデミー賞前半を紹介してきました。この後は大きな賞が続きますが、ここまでも十分見所が満載です。さっぱりした演出は見やすいですし、はやりノミネートされた人々に気持ちがフォーカスされ楽しいです。特に自分が見た作品があるとかなり裏側に興味がわきます。

次回は、ピザがどうなっていくのか、そしてどのような俳優やスタッフが登壇するのかを詳しくレポートして行きます。お楽しみに!
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第86回アカデミー賞ノミネート発表 [映画賞・映画祭]

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◆◆作品賞・Best motion picture of the year◆◆
『それでも夜は明ける』
『
アメリカン・ハッスル
』
キャプテン・フィリップス』
『
ダラス・バイヤーズクラブ』
『
ゼロ・グラビティ』
『世界でひとつの彼女
』
『ネブラスカ』
『herふたつの心をつなぐ旅』
『
あなたを抱きしめる日まで
』
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
今年もノミネートが10作品です。今年はどれがとってもおかしくないです。

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◆◆監督賞・Achievement in directing◆◆
アルフォンソ・キュアロン(『
ゼロ・グラビティ』)

スティーヴ・マックイーン(『
それでも夜は明ける』)

アレクサンダー・ペイン(『
ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』)

デヴィッド・O・ラッセル(『
アメリカン・ハッスル』) 

マーティン・スコセッシ(『
ウルフ・オブ・ウォールストリート』)
監督賞は、誰がとってもおかしくないです。それぞれが非常にレベルの高い演出をしました。個人的にはアレクサンダー・ペインに取ってほしいですが、デヴィッド・O・ラッセルが有力なのではないでしょうか。

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◆◆主演男優賞・Performance by an actor in a leading role◆◆
クリスチャン・ベール(『アメリカン・ハッスル』)
ブルース・ダーン(『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』)
レオナルド・ディカプリオ(『ウルフ・オブ・ウォールストリート』)
キウェテル・イジョフォー(『それでも夜は明ける』)
マシュー・マコノヒー(『ダラス・バイヤーズクラブ』)
クリスチャン・ベールが有力です。

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◆◆主演女優賞・Performance by an actress in a leading role◆◆
エイミー・アダムス(『アメリカン・ハッスル』)
ケイト・ブランシェット(『ブルージャスミン』)
サンドラ・ブロック(『ゼロ・グラビティ』)
ジュディ・デンチ(『あなたを抱きしめる日まで』)
メリル・ストリープ(『8月の家族たち』)
サンドラ・ブロック、受賞なるか?

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◆◆助演男優賞・Performance by an actor in a supporting role◆◆
バーカッド・アブディ(『キャプテン・フィリップス』)
ブラッドリー・クーパー(『アメリカン・ハッスル』)
マイケル・ファスベンダー(『それでも夜は明ける』)
ジョナ・ヒル(『ウルフ・オブ・ウォールストリート』)
ジャレッド・レト(『ダラス・バイヤーズクラブ』)
渋いノミネートです。今年、誰もが楽しみな賞です。

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◆◆助演女優賞・Performance by an actress in a supporting role◆◆
サリー・ホーキンス(『ブルージャスミン』)
ジェニファー・ローレンス(『アメリカン・ハッスル』)
ルピタ・ニョンゴ(『それでも夜は明ける』)
ジュリア・ロバーツ(『8月の家族たち』)
ジューン・スキッブ(『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』)
誰がとってもいいですね。個人的にはジェニファー・ローレンスに取って欲しいです。

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◆◆優秀アニメ作品・Best animated feature film of the year◆◆
『クルードさんちのはじめての冒険』
『怪盗グルーのミニオン危機一発』
『Ernest & Celestine』
『アナと雪の女王』
『風立ちぬ』
日本人としては是非邦画に取って欲しいですね。

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◆◆最優秀外国語映画賞・Best foreign language film of the year◆◆
『オーバー・ザ・ブルースカイル』(ベルギー)
『The Missing Picture』(原題)(カンボジア)
『偽りなき者』(デンマーク)
『追憶のローマ』(イタリア)
『Omar』(原題)(パレスチナ)

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◆◆長編ドキュメンタリー賞◆◆
『アクト・オブ・キリング』
『キューティー&ボクサー
『Dirty Wars 』(原題)
『The Square 』(原題)
『バックコーラスの歌姫たち』

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◆◆オリジナル脚本賞・Original screenplay◆◆
『アメリカン・ハッスル』 - エリック・ウォーレン・シンガー、デヴィッド・O・ラッセル
『ブルージャスミン』 - ウディ・アレン
『ダラス・バイヤーズクラブ』 - クレイグ・ボーテン、メリッサ・ウォーラック
『her/世界でひとつの彼女』 - スパイク・ジョーンズ
『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』 - ボブ・ネルソン
最有力は「アメリカン・ハッスル」ですが、「ネブラスカ」の脚本が素晴らしかったです。さて、オスカーは誰の手に?

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◆◆脚本賞(原作あり)・Adapted screenplay◆◆
『それでも夜は明ける』 - ジョン・リドリー
『ビフォア・ミッドナイト』 - リチャード・リンクレイター、ジュリー・デルピー、イーサン・ホーク
『キャプテン・フィリップス』 - ビリー・レイ
『あなたを抱きしめる日まで』 - スティーヴ・クーガン、ジェフ・ポープ
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』 - テレンス・ウィンター
「ビフォア・ミッドナイト」が個人的には好きです。脚本の作り方にはこういう方法もあるのです。

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◆◆美術賞◆◆
『それでも夜は明ける』 - アダム・ストックハウゼン(プロダクションデザイン)、アリス・ベイカー(セットデコレーション)
『アメリカン・ハッスル』 - ジュディー・ベッカー(プロダクションデザイン)、ヘザー・レフラー(セットデコレーション)
『ゼロ・グラビティ』 - アンディ・ニコルソン(プロダクションデザイン)、ロジー・グッドウィン(セットデコレーション)、ジョアン・ウールラード(セットデコレーション)
『華麗なるギャツビー』 - キャサリン・マーティン(プロダクションデザイン)、ビヴァリー・ダン(セットデコレーション)
『her/世界でひとつの彼女』 - K・K・バレット(プロダクションデザイン)、 ジーン・セルデーナ(セットデコレーション)
どの作品も素晴らしかったですね。「ゼロ・グラビティ」のリアルさは凄かった。さてオスカーは誰の手に?

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◆◆撮影賞◆◆
『グランド・マスター』 - フィリップ・ル・スール
『ゼロ・グラビティ』 - エマニュエル・ルベツキ
『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』 - ブリュノ・デルボネル
『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』 - フェドン・パパマイケル
『プリズナーズ』 - ロジャー・ディーキンス
「ネブラスカ」の撮影は本当に素晴らしかったです。デジタルの時代にモノクロのアナログさが心にしみいりました。

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◆◆衣装デザイン賞◆◆
『それでも夜は明ける』 - パトリシア・ノリス
『アメリカン・ハッスル』 - マイケル・ウィルキンソン
『グランド・マスター』 - ウィリアム・チャン
『華麗なるギャツビー』 - キャサリン・マーティン
『The Invisible Woman』 - マイケル・オコナー
衣裳は、派手さで「華麗なるギャツビー」でしょうか。

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◆◆編集賞◆◆
『それでも夜は明ける』 - ジョー・ウォーカー
『アメリカン・ハッスル』 - ジェイ・キャシディ、アラン・ボームガーテン、クリスピン・ストラザーズ
『キャプテン・フィリップス』 - クリストファー・ラウズ
『ダラス・バイヤーズクラブ』 - ジョン・マック・マクマーフィー、マーティン・ペンサ
『ゼロ・グラビティ』 - アルフォンソ・キュアロン、マーク・サンガー

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◆◆メイクアップ賞◆◆
『ダラス・バイヤーズクラブ』 - アドルイーサ・リー、ロビン・マシューズ
『jackass クソジジイのアメリカ横断チン道中』 - ステファン・プローティー
『ローン・レンジャー』 - ジョエル・ハーロウ、グロリア・パスカ-キャスニー

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◆◆音楽賞◆◆
ジョン・ウィリアムズ (『やさしい本泥棒』)
スティーヴン・プライス (『ゼロ・グラビティ』)
ウィリアム・バトラー、オーウェン・パレット (『her/世界でひとつの彼女』)
アレクサンドル・デスプラ (『あなたを抱きしめる日まで』)
トーマス・ニューマン(『ウォルト・ディズニーの約束』)

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◆◆歌曲賞◆◆
"Alone, Yet Not Alone" (『Alone Yet Not Alone』) - ブルース・ブロートン、デニス・シーゲル
"Happy" (『怪盗グルーのミニオン危機一発』) - ファレル・ウィリアムス
"Let It Go" (『アナと雪の女王』) - クリスティン・アンダーソン=ロペス、ロバート・ロペス
"The Moon Song" (『her/世界でひとつの彼女』) - カレンO、スパイク・ジョーンズ
"Ordinary Love" (『マンデラ 自由への長い道』) - U2


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◆◆視覚効果賞◆◆
『ゼロ・グラビティ』 - ティム・ウェバー、クリス・ローレンス、デイヴ・シャーク、ネイル・コーボルド
『ホビット 竜に奪われた王国』 - ジョー・レッテリ、エリック・セインドン、デヴィッド・クレイトン、エリック・レイノルズ
『アイアンマン3』 - クリストファー・タウンゼンド、ガイ・ウィリアムズ、エリック・ナッシュ、ダン・スディック
『ローン・レンジャー』 - ティム・アレキサンダー、ゲイリー・ブロズニッチ、エドソン・ウィリアムズ、ジョン・フランツィアー
『スター・トレック イントゥ・ダークネス』 - ロジャー・ガイエット、パトリック・トゥバック、ベン・グロスマン、バート・ダルトン

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◆◆音響効果賞◆◆
『オール・イズ・ロスト 〜最後の手紙〜』 - スティーヴ・ボーデッカー、リチャード・ハイムンス
『キャプテン・フィリップス』 - オリヴァー・ターニー
『ゼロ・グラビティ』 - グレン・フリーマントル
『ホビット 竜に奪われた王国』 - ブレント・バージ
『ローン・サバイバー』 - ウィリー・ステイトマン

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◆◆録音賞◆◆
『キャプテン・フィリップス』 - クリス・バードン、マーク・テイラー、マイク・プレストウッド・スミス、クリス・ムンロ
『ゼロ・グラビティ』 - スキップ・リーヴセイ、ニヴ・アディリ、クリストファー・ベンステッド、クリス・ムンロ
『ホビット 竜に奪われた王国』 - クリストファー・ボイズ、マイケル・ヘッジズ、マイケル・セマニック、トニー・ジョンソン
『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』 - スキップ・リーヴセイ、グレッグ・オルロフ、ピーター・カーランド
『ローン・サバイバー』 - アンディー・コヤマ、ビュー・ボーダーズ、デヴィッド・ブラウンロー

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◆◆短編実写賞◆◆
『Aquel No Era Yo (That Wasn't Me)』(原題) - Esteban Crespo
『全てを失う前に』 - グザヴィエ・ルグラン
『Helium』(原題) - Anders Walter、Kim Magnusson
『Pitääkö Mun Kaikki Hoitaa? (Do I Have to Take Care of Everything?)』(原題) - Selma Vilhunen、Kirsikka Saari
『The Voorman Problem』(原題) - Mark Gil、Baldwin Li

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◆◆短編ドキュメンタリー賞◆◆
『aveDigger』(原題) - ジェフリー・カロフ
『Facing Fear』(原題) - ジェイソン・コーエン
『Karama Has No Walls』(原題) - サラ・イスハーク
『The Lady in Number 6: Music Saved My Life』(原題) - マルコルム・クラーク、ニコラス・リード
『Prison Terminal: The Last Days of Private Jack Hall』(原題) - Edgar Barens

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◆◆短編アニメーション賞◆◆
『Feral』(原題) - ダニエル・ソウザ、ダン・ゴールデン
『ミッキーのミニー救出大作戦』(原題) - ローレン・マクマラン、ドロシー・マッキム
『Mr. Hublot』(原題) - Laurent Witz、Alexandre Espigares
『九十九』 - 森田修平
『Room on the Broom』 (原題)- マックス・ラング、Jan Lachauer

アカデミー賞は、2014年3月2日8時からロサンゼルスのドルビーシアターで開催されます。アメリカではabcが中継し、日本ではWOWOWが、中継します。司会は、エレン・デジェネレス。2007年にも司会を務めています。

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第71回 ゴールデン・グローブ賞 発表 [映画賞・映画祭]

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The 67th Annual Golden Globe Awards

ゴールデン・グローブ賞が発表になりました。
結果をお伝えします。
★が受賞です。

◆最優秀映画作品賞(ドラマ)
★『それでも夜は明ける』 監督:スティーヴ・マックイーン
 『キャプテン・フィリップス』 監督:ポール・グリーングラス
 『ゼロ・グラビティ』 監督:アルフォンソ・キュアロン
 『あなたを抱きしめる日まで』 監督:スティーヴン・フリアーズ
 『ラッシュ プライドと友情』 監督:ロン・ハワード
 今年は混戦でした。

◆最優秀主演女優賞(ドラマ)

★ケイト・ブランシェット 『ブルージャスミン』
 サンドラ・ブロック 『ゼロ・グラビティ』
 ジュディー・デンチ 『あなたを抱きしめる日まで』
 エマ・トンプソン 『ウォルト・ディズニーの約束』
 ケイト・ウィンスレット 『とらわれて夏』
 ケイト・ブランシェットの受賞です。彼女にとって年ぶり8 回目のノミネートでした。

◆最優秀主演男優賞(ドラマ)
 キウェテル・イジョフォー 『それでも夜は明ける』
 イドリス・エルバ 『Mandela: Long Walk to Freedom』
 トム・ハンクス 『キャプテン・フィリップス』
★マシュー・マコノヒー 『ダラス・バイヤーズクラブ』
 ロバート・レッドフォード 『オール・イズ・ロスト~最後の手紙~』)
 個人的にはロバート・レッドフォードに取って欲しかったです。

◆最優秀映画作品賞(ミュージカル・コメディー部門)
★『アメリカン・ハッスル』 監督:デイヴィッド・O・ラッセル
 『Her』監督:スパイク・ジョーンズ
 『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』 監督:ジョエル&イーサン・コーエン
 『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』 監督:アレクサンダー・ペイン
 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』 監督:マーティン・スコセッシ

 「ネブラスカ」かと思っていましたが...

◆最優秀主演女優賞(ミュージカル・コメディー部門)
★エイミー・アダムス 『アメリカン・ハッスル』
 ジュリー・デルピー 『ビフォア・ミッドナイト』
 グレタ・ガーウィグ 『Frances Ha』
 ジュリア・ルイス=ドレイファス 『Enough Said』
 メリル・ストリープ 『8月の家族たち』
 エイミー・アダムスが初受賞しました。納得です。

◆最優秀主演男優賞(ミュージカル・コメディー部門)
 クリスチャン・ベール 『アメリカン・ハッスル』
 ブルース・ダーン 『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』
★レオナルド・ディカプリオ 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
 オスカー・アイザック 『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』
 ホアキン・フェニックス “Her”
 レオナルド・ディカプリオは、3年連続10回目のノミネート。『アビエイター』以来2回目の受賞

◆最優秀アニメーション賞
 『クルードさんちのはじめての冒険』(米) 監督:クリス・サンダース、カーク・デミッコ
 『怪盗グルーのミニヨン危機一発』(米) 監督:ピエール・コフィン、クリス・ルノー
★『アナと雪の女王』(米) 監督:クリス・バック、ジェニファー・リー

 予想通りでした。

◆最優秀外国語作品賞
 『アデル、ブルーは熱い色』(仏) 
★『The Great Beauty(La Grande Bellezza)』(伊・仏) 
 『偽りなき者』(デンマーク) 
 『ある過去の行方』“The Past (Le Passé)”(仏・伊) 
 『風立ちぬ』(日) 

◆最優秀助演女優賞
 サリー・ホーキンス 『ブルージャスミン』
★ジェニファー・ローレンス 『アメリカン・ハッスル』
 ルピータ・ニョンゴ 『それでも夜は明ける』
 ジュリア・ロバーツ 『8月の家族たち』
 ジューン・スキッブ 『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』


◆最優秀助演男優賞

 バーカッド・アブディ 『キャプテン・フィリップス』
 ダニエル・ブリュール 『ラッシュ プライドと友情』
 ブラッドリー・クーパー 『アメリカン・ハッスル』
 マイケル・ファスベンダー 『それでも夜は明ける』
★ジャレッド・レト 『ダラス・バイヤーズクラブ』

◆最優秀監督賞
★アルフォンソ・キュアロン 『ゼロ・グラビティ』
 ポール・グリーングラス 『キャプテン・フィリップス』
 スティーヴ・マックイーン 『それでも夜は明ける』
 アレクサンダー・ペイン 『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』
 デイヴィッド・O・ラッセル 『アメリカン・ハッスル』
 激戦でしたがアルフォンソ・キュアロンに落ち着きました。さて、オスカーは?

◆最優秀脚本賞
★『Her』 スパイク・ジョーンズ
 『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』 ボブ・ネルソン
 『あなたを抱きしめる日まで』 ジェフ・ポープ、スティーヴ・クーガン
 『それでも夜は明ける』 ジョン・リドリー
 『アメリカン・ハッスル』 エリック・ウォーレン・シンガー、デイヴィッド・O・ラッセル
 納得のスパイク・ジョーンズ。確かに素晴らしい本でした。

◆最優秀作曲賞

★『オール・イズ・ロスト~最後の手紙~』 アレクサンダー・イーバート
 『Mandela: Long Walk to Freedom』 アレックス・ヘッフェス
 『ゼロ・グラビティ』 スティーヴン・プライス
 『やさしい本泥棒』(監督:ブライアン・パーシバル) ジョン・ウィリアムズ
 『それでも夜は明ける』 ハンス・ジマー

◆最優秀歌曲賞
 Atlas’ 『ハンガー・ゲーム2』
 ‘Let it Go’ 『アナと雪の女王』
★‘Ordinary Love’ 『Mandela: Long Walk to Freedom』
 ‘Please Mr. Kennedy’ 『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』
 Sweeter Fiction’ 『ワン チャンス』

日本ではあまり話題にならないですが、ゴールデン・グローブ賞は、アメリカの映画・テレビ業界では大変重要な賞です。最優秀賞を受賞していなくても、ここにノミネートされている作品は、劇場で見て
損しない名作ばかりです。殆どの作品が日本ではこれから上映されますので、是非劇場に足を運んでみてください。

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パシフィック・リム [アメリカ映画(10s)]

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Pacific Rim(2013)

日本人が見ておくべき作品!

映画界の鬼才ギレルモ・デル・トロ。彼は2004年に驚くべき映画「ヘルボーイ」を制作し、第79回アカデミー賞に多数ノミネート受賞した名作「パンズ・ラビリンス」を監督します。そんな独特の演出力に磨きがかかってきた彼に舞い込んできた仕事は、大作のオファーでした。
それは「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの続編となる「ホビット」2部作の監督という仕事です。「ロード・オブ・ザ・リング」のファンも映画ファンも納得のいく監督キャスティングです。あの「パンズ・ラビリンス」の世界観を原作に加えることで素晴らしい映画が出来ると誰もが思い、ワーナーも自信を持ってこの大金をつぎ込むプロジェクトにGOサインを出しました。
それから数年、いっこうに進まない「ホビット」プロジェクトは思いもしないニュースと共に方向転換します。「ホビット」2部作は、3部作となり監督は「ロード・ブ・ザ・リング」シリーズの監督であるピーター・ジャクソンが行うという発表です。発表はギレルモ・デル・トロが監督を解任されたことを意味します。結局「ホビット」はプロデューサー職で現場から一歩身を引くはずだったジャクソンを監督に復帰させデル・トロは、プロダクション・コンサルタントという役職に追いやられてしまいました。この裏事情は、「ホビット」の回で詳しく記します。

彼はクリエイター魂が強くセンシティブな演出家です。彼が悪いわけでもないのにハリウッドの政治に飲み込まれ翻弄される時期が続きます。いきなり10年規模の大プロジェクトから外された形になったギレルモ・デル・トロは、全く違う作品のプロジェクトに関わります。しかし新しいプロジェクトも様々な理由でストップしてしまいました。彼ほどの才能があっても、クリエ一ティブとは異なる映画ビジネスという泥臭い駆け引きにうまく立ち向かわないと辛い人生が続くのでした。

失意の彼にやっと新しいチャンスが訪れます。それはまるで日本のアニメを実写化したような企画「パシフィック・リム」でした。日本のアニメが好きで多大な影響を受けていたデル・トロは、この企画に賭けることにします。それは途方もない世界観、そして新しいビジュアルを構築しないと成功しない危険な賭でもありました。一歩間違えば、正に漫画のようになってしまいチープでつまらない映画になる可能性があります。この作品を成功に導くために必要なのは、デル・トロの演出力とクリエイティビティでした。

原案を思いついたトラビス・ビーチャムがプロデューサーのトーマス・タルに企画を売り込み、デル・トロが加わり企画は一気に動き出します。デル・トロは独創的なアイデアを次々に脚本に織り込み、ビーチャムが持っていなかった要素を付け加えていきました。そして今までに見たことにない新しい脚本とコンセプトが完成します。

デルトロは、ILMの協力の下、怪獣(映画の中でもKAIJUと呼ばれています)や怪獣と戦うロボット、イェーガーなどをデザインし、緻密な設定を作り上げていきました。

非常に魅力的な世界観ですが、配給を担当するワーナーブラザースは、デル・トロのアイデアを尊重し、最後まで支持しました。ハリウッドのエクゼクティブならKAIJUは止めてモンスターと呼べ!くらい進言するものですが、デル・トロはエクゼクティブに信頼されていたようで無用な戦いは起こりませんでした。

そして完成したのが大作「パシフィック・リム」です。
映画には菊池凜子が重要なキャラクターで登場します。そして怪獣がやってくるのは「デビルマン」や「エヴァンゲリオン」に明らかに影響を受けていることがわかります。イェーガーの操縦は「ライディーン」「バロム・ワン」「エヴァンゲリオン」のように神秘的です。ストーリーやキャラクター設定だけでなく映画のテーマなどにも日本映画やアニメの影響が強く感じられるのです。
ただし、この「パシフィック・リム」は日本映画やアニメのパクリではないのです。デル・トロ監督の独創的な世界観や演出により確実に日本オリジナルの作品を上回っているのです。大金をつぎ込んでるからこのような作品ができるというわけではありません。日本から影響を受けながらデル・トロは、本来日本人クリエイターが目指すべき未来を具現化してしまったのです。

これを悔しいとみるか素晴らしいと見るかは視聴者の心の問題です。私はとても感銘し、生きているうちにこの作品に出会えたことに喜んでいます。そして、日本人であることに誇りを感じました。

日本公開は8月です。できれば映画の前章となる「Year Zero」という漫画が発売されているのでそれを読んでから見るとさらに楽しめると思います。本作は3D版、IMAX版があります。是非IMAX 3Dでご覧下さい。

<ギレルモ・デル・トロ監督作品>
パンズ・ラビリンス [Blu-ray]

ヘルボーイ ゴールデン・アーミー [Blu-ray]

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<パシフィック・リム関連商品>
パシフィック・リム 3D & 2D ブルーレイセット (3枚組)(初回数量限定生産) [Blu-ray]

パシフィック・リム ブルーレイ&DVDセット (3枚組)(初回限定生産) [Blu-ray]

Pacific Rim: Tales From Year Zero (イヤー・ゼロ)

パシフィック・リム ビジュアルガイド

パシフィック・リム/ 7インチ アクションフィギュア シリーズ1: 3種セット

Pacific Rim: Man, Machines & Monsters: The Inner Workings of An Epic Film
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死霊のはらわた [アメリカ映画(10s)]

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Evil Dead(2013)

ホラー映画史の金字塔である「死霊のはらわた」。この邦題はなんとかしてもらいたいものですが、ホラー映画としてだけではなく芸術作品としても素晴らしい映画です。この映画が遂に2013年にリメイクされました。今回はこのリメイクに至るまでの出来事を記したいと思います。

オリジナル版についてはこのブログで既に紹介済みですので、詳しくはこちら(「死霊のはらわた」1981)をご覧ください。
この記事でも記していますが、「死霊のはらわた」リメイク版は2006年頃公開の予定でした。

1981年製作の「死霊のはらわた」オリジナル版は、世界的に大ヒットし、ビデオマーケットの拡大と共に大きな利益を上げました。これに目を付けたプロデューサーのディノ・デ・ラウレンティスが出資を申し出てパート2である「Evil Dead 2 Dead By Dawn」(邦題「死霊のはらわたII」)が制作され、さらに大ヒットしました。パート2は、オリジナルのリメイクともとれる作品で、予算に余裕が出た分クオリティがアップしているのと、ライミのコメディ要素が増していて楽しめるエンターテイメント作品に仕上がっています。反面、スプラッター的ホラー要素は減ってしまっています。このパート2も世界的に評判が良く、続いて続編となるパート3「Army of Darkness」(邦題「キャプテン・スーパーマーケット」)が制作されました。邦題は論じる必要がないほど適当に付けられ作品がかわいそうですが、映画自体は、主人公アッシュが戦うダークファンタジーとなりファンにも喜ばれる大作に仕上がっています。

「死霊のはらわた」3部作のヒットにより、サム・ライミ監督はメジャー監督としての道を歩んでいきます。1990年の「ダークマン」では、エンターテイメント映画に進出します。コメディとサスペンスを絡めた独特の演出が話題となりサム・ライミという名前も徐々に知られるようになっていきました。レオナルド・ディ・カプリオ主演の西部劇「クイック&デッド」も素晴らしく、「死霊のはらわた」のようなスリリングなカメラワークとダイナミックな演出が光っていました。
しばらくインディーズ系のスタジオとの仕事を続けてきましたが、メジャースタジオのひとつSONYが手がけた「スパイダーマン」(2002年)で大ブレイクします。今までの彼の作品で培ってきた演出方法と撮影技術をベースに大金を投入して作った作品ですが、ライミとしてはいつも通りに映画制作を続けて、その延長線上にたまたまあった作品です。彼にとっては大作であろうが低予算映画であろうが同じスタンスで作品に取り組んでいました。しかし「スパイダーマン」の大ヒットによりSONYは、続編のオプション契約を行使します。シリーズ物として3作目まで制作にGOサインが出たのです。この契約によりライミはしばらくの間、大作映画「スパイダーマン」に専念しなければならなくなりました。
彼が楽しみにしていた「死霊のはらわた」のリメイクという企画はしばらく凍結することになります。そしてより自由な映画作りが出来る小さい作品制作もできなくなりました。製作費100億円を越える映画作りはとても大変です。スタジオ・エクゼクティブが勝手な意見を監督に要求してきます。興業成績という大きなプレッシャーもありますし、キャストやスタッフへのケアも必要です。自分の意見はほとんど通らず、自分が望んでいないキャストが入ってきたり、納得のいかないCGを我慢しなければなりません。気軽に観客を楽しませる映画を作っていきたいライミは、「スパイダーマン」で葛藤します。
その後も「スパイダーマン」シリーズ自体は大ヒットを続けていきます。収入は増え、大金を手にしたライミは、そある決断を下します。彼自身のクリエイティブを優先するため、契約が切れる「スパイダーマン3」で監督を降板してしまいました。SONYとしてはパート4以降も制作をするつもりでしたが、ライミはより自分の作りたい映画作りに没頭したかったのでしょう。

「スパイダーマン3」の後は「死霊のはらわた」のリメイクを再始動させつつ2009年に「スペル」を製作し、公開しました。「スパイダーマン」シリーズでライミを知ったファンは、この映画を見て驚いたことでしょう。あまりに地味でダークな内容に。「スペル」は、ライミの元々持っている「死霊のはらわた」の世界に近いホラー映画でした。ライミは、「スパイダーマン」という呪縛から解き放たれ、自分が作りたい映画を作りました。今後はエンターテイメント大作を監督して資金を稼ぎながら、自身では自分が作りたい映画を制作し、時には監督し時にはプロデュース業にまわり若手の育成を行っていくようです。

「死霊のはらわた」は、元々ライミ自身が監督しリメイクするという案があったようです。「スパイダーマン」で忙しくなった以降、プロデューサーとしていくつかのホラー映画を成功させた経験から、若手監督に演出するという方向にシフトしました。ライミはオリジナル版の時から仕事をしているブルース・キャンベル(オリジナル版の主役アッシュ)とロブ・タパートの3人でプロデュース・チームを作ります。監督捜しが難航する中、プロデュース・チームはYOUTUBEで興味を引く短編を配信している若いチームを発見します。ウルグアイのフェデ・アルバレスです。広告業界で働いてきたアルバレスは、2009年に300ドルの予算で作った短編映画「Panic Attack !」をYOUTUBEで配信します。この映像が話題となり、それをライミ達が見て白羽の矢を当てたのでした。
アルバレスにアプローチしたプロデュース・チームは早速ミーティングに入りました。そして彼に「死霊のはらわた」のリメイクを任せることにしたのです。

インタビューによると、アルバレスはオリジナル版にそれほど興味を持っていなかったそうです。しかしミーティングを重ねするちにライミはプロデューサーとしてそれほど口を出さないことがわかり、自分たちがある程度自由に作品作りが出来るのではと思ったそうです。ライミは「スパイダーマン」で経験したことを活かし若手映像作家にクリエイティブ・フリーダムを与えたのでした。

★★★★★注意! ここからネタバレあり★★★★★

そして制作されたのが2013版「死霊のはらわた」です。
まずオリジナルのストーリーをベースに脚本に改変が加えられました。そしてライミが持っていたコミカルな演出はなくし、よりリアリティのある方向に演出をシフトすることになりました。キャストはオリジナルと同じように無名な俳優が登用されます。そしていよいよ撮影が始まりました。
結果、完成した作品は、オリジナルを離れアルバレスの新作のように仕上がっています。オリジナルへのオマージュはいくつか見られるもののオリジナル版のファンのおくはがっかりした出来映えです。特に、必要のない舞台となる山小屋の設定や、主役の麻薬更生プログラム、メインキャラクターが途中で交代する、謎の怪物など、オリジナルが素晴らしかっただけに、新たに付け加えられた要素が邪魔になってしまっています。
やはりライミとオリジナル版を尊敬する若手監督が演出すべきだったと思わざるを得ません。

★★★★★注意! ここからネタバレここまで★★★★★


リメイク版は、アメリカで興行的に成功します。公開週の興業収入No.1になってしまったのです。これには2つの要素が含まれます。ひとつは誰もが知っている映画史に残る名作をリメイクしているということです。タイトルの知名度は抜群です。そしてオリジナルのファンが沢山います。オリジナルのアップデート版なら誰もが興味を引くでしょう。ふたつめは、オリジナル版を知らない若い映画ファンが飛びついたことです。激しいホラー描写に若者は驚き喜びました。そして彼らは「死霊のはらわた」を新しいと評価したのでした。

そして、この大成功を受けてふたつのプロジェクトが動き出しました。
2013年版「死霊のはらわた」の続編の制作とオリジナル版「死霊のはらわた」パート4の制作です。この2つのプロジェクトが実際に成立するかはまだわかりませんが、順調に進んだ場合、2013年リメイク版はアルバレス・チームが中心に動き、若い客がついて行くでしょう。オリジナル版のパート4はサム・ライミが中心として動き、オリジナルのファンが付いていくのではないでしょうか。どちらにも積極的に参加するのはブルース・キャンベルでしょう。

今後もこのフランチャイズがどう発展していくのか楽しみです。

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第84回アカデミー賞 授賞式  [映画賞・映画祭]

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今年もアカデミー賞が行われ各賞が発表されました。

このサイトでは、受賞作ではなく、アカデミー賞自体を詳しく紹介し、映画の楽しみ方や今までとは違った見方を提供していきたいと思っております。
執筆には時間がかかると思いますが、今暫くお待ちください。

尚、今年度私の尊敬する方が3人亡くなっており、追悼コーナーで紹介されたので、そのことだけ触れておきます。

Tak Miyagishima
日系人で第二次大戦時には日系人収容所に入れられていたのにも関わらず、戦後すぐにカメラの製作所に就職し、様々なカメラやレンズを開発しました。そして、宮城島さんの作ったカメラは「風とともに去りぬ」などの映画を撮影する際に使われたのです。彼こそが今のPanavisonの基礎を作り上げた人です。
私はロサンゼルスのあるパナビジョンを訪れた際、既に引退されている宮城島さんが日本人が来るという事でわざわざ所内をご本人が案内してくれるという機会に恵まれました。本来パナビジョンのカメラやレンズは全てレンタルで内部がどうなっているのかを知る事はできないのですが、宮城島さんは私をどんどん案内し、普段は一般人が入る事のできないエリアまで連れて行ってくださいました。
あのPANAVISIONのロゴも宮城島さんがご自身で作ったものだそうです。
英語日本語を交えながら熱心に映画とカメラについて話す宮城島さんは、とても元気だったのでまたお会いできると思っていました。とても寂しいです。

Ben Gazzara
有名な俳優なので名前を聞いた事がある方もおおいと思います。
映画監督のジョン・カサベテスの作品に常連としてよく出ていました。「バッファロー66」「ビッグ・リボウスキー」「トーマス・クラウン・アフェアー」などに出演していました。
私は、彼と低予算映画でご一緒させていただきました。彼はギャラよりも若手の作品に出演し、新しい才能を開花させたいという思いで出演を承諾してくれました。ニューヨークで撮影されたその作品はかなりの低予算映画でしたが、彼は手を抜く事無く一生懸命参加していたのを覚えています。トレーラーハウスなども用意できない貧乏所帯に文句一つ言わず、若いスタッフとコミュニケーションをとる姿には感心させられました。良い俳優がまたひとりいなくなってしまいました。

Steve Jobs
もはやここで説明する必要も無い人物です。彼がAppleIIを発売した頃、まだ小学生だった私はとても興奮しました。ついに使えるPCが発明された!と。そしてマッキントッシュがデビューし、欲しくて仕方がありませんでした。初めて手に入れたPCはIIci。かなり高価でしたが、マウスにカラーモニター、そしてHDDが80MB付いている最新鋭機でした。
スティーブがアップルを追われた後もAppleとNextを思い続け、何度もジョブスのガレージやクパチーノに足を運びました。
Appleとも関わりを持ち続け、スティーブに憧れ続けたこの20数年。やはり彼の功績は凄いなあと思います。

サイレント、モノクロ映画が最優秀作品賞に決まり、今年は映画だけでなくテクノロジーの転換点となったアカデミー賞。この授賞式の歴史的背景や裏側にも迫りたいと思います。

更新をお楽しみに!
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第83回アカデミー賞 授賞式 2/3 [映画賞・映画祭]

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The 83 Annual Academy Awards

前回に続き、2011年3月に行われたアカデミー賞の授賞式を紹介します。
今年は、地味にはじまった授賞式ですが、これからどんな展開があるのでしょう。


音響部門のプレゼンターは、スカーレット・ヨハンソンとマシュー・マコノヒーです。
ジェームス・フランコは、彼ら二人をケビン・ベーコンの友達みたいに、友達の友達の友達と紹介しました。ご存知の方もいると思いますが、俳優のケビン・ベーコンは交際範囲が広く、彼を中心にするとほとんどのセレブが友達の輪になるというウェブサイトがあります。その話をしているのです。残念ながらWOWOWでは、翻訳されていませんでした。

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録音賞:Sound Mixing
まずは録音賞から。ノミネートは、『インセプション』、『英国王のスピーチ』、『ソルト』、『ソーシャル・ネットワーク』、『トゥルー・グリット』でした。サウンド・ミックスという仕事は多岐にわたる地味な作業の積み重ねです。そういった意味で言うと『インセプション』が圧倒的な時間をかけて制作されているはずです。
受賞は、当然『インセプション』のローラ・ハーシュバーグ、ゲーリー・リゾ、エド・ノヴィックでした。彼らはスタッフ、特にワーナーブラザースのポストプロダクションにお礼をしていました。ワーナーブラザースの音響スタジオは昨年大幅にリニューアルされ、スカイウォーカーサウンドを凌ぐような素晴らしい音響スタジオが沢山できました。『インセプション』もここで制作されたのです。ちなみにこのワーナーブラザースのスタジオのスタッフは、東京にある東宝スタジオ内ポストプロダクション・スタジオの設立にも技術供与しました。

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音響効果賞:Sound Editing
音響効果は、録音された台詞や音楽、効果音などを整理して観客が劇場で聞く音響にするまでの行程を担当する人たちの賞です。ノミネートは、『インセプション』、『トイ・ストーリー3』、『トロン:レガシー』、『トゥルー・グリット』、『アンストッパブル』でした。
個人的には、『トロン:レガシー』が素晴らしかったと思います。そして私と旧知の仲であるトムが担当した『トイ・ストーリー3』にも愛着があります。
受賞は、『インセプション』のリチャード・キングでした。確かにあの重厚な音響を仕上げるのは大変だったでしょう。クリストファー・ノーラン監督と新ワーナーブラザース・スタジオは、今後、沢山の名作を生むことになるんだと思います。

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科学技術賞:Scientific Technical Awards
プレゼンターは、マリッサ・トメイです。
「アカデミー賞が初めて開催された2年後の1931年観客を圧倒させる映像を作るエンジニアが初めて賞を与えられました。その賞は現在も続いていて、今年も科学技術賞が発表されました。」
ここからはステージ上のスクリーンに映像が映し出され科学技術賞が紹介されました。
アニメーション制作に使われるバウンスライト技術
役者の表情をキャプチャーしてアニメのキャラクターを作り出す技術
重いものを簡単に動かすことのできるサーボウィンチ
進歩し続けるスパイダーカムやケーブルカム
これらの技術者に11の賞が贈られました。

毎年、科学技術賞は、事前に行われ、そのダイジェストがアカデミー賞で流されます。実は私たちが映画館で驚かされる映像は、地味なエンジニア達が開発したハードやソフトが無ければ実現しないのです。そういった意味でも彼らを賞賛しきちんと賞を授与するアカデミー賞は立派です。
バウンスライトは、『シュレック』はじめCGアニメにはかかせない技術です。表情をキャプチャーする技術がなければ『アバター』の映像制作はできませんでした。このように毎年新しい技術が生まれ作品の内容と相互作用を起こし傑作が世に送られているのです。


キャサリン・ペップバーンからボブ・ディランまで演じたケイト・ブランシェットの登場です。彼女はメイクアップ賞と衣裳デザイン賞のプレゼンターです。
「オスカー受賞作『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』はメイクアップ賞と衣装デザイン賞も受賞しました。作品は私たち観客を魔法の国へと導いてくれました。

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メイクアップ賞:Makeup
ノミネートは、『Barney's Version』、『The Way Back』、『ウルフマン』でした。
受賞は『ウルフマン』のリック・ベイカーとデイブ・エルシーでした。リック・ベイカーは『狼男アメリカン』や、マイケル・ジャクソンの『スリラー』で一世を風靡したメイキャップ・アーティストです。最近はCGで作られてしまう怪物が増えてしまったおかげでクレジットを見かけなくなっていましたが、久しぶりに『ウルフマン』で彼の名前を発見し嬉しく思っていました。ベイカーは年をとっていましたが痩せて若々しく見えました。エルシーは、長年モンスター映画を作り続けるユニバーサル・スタジオにお礼を言っていました。さすがです。

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衣裳デザイン賞:Costume Design
ノミネートは、『アリス・イン・ワンダーランド』、『I Am Love』、『英国王のスピーチ』、『テンペスト』、『トゥルー・グリット』でした。
この賞は、どうしても時代物やファンタジーといったわかりやすい作品ばかりがノミネートされますが、実は現代を舞台にした映画にも衣装デザイナーがいます。次回は是非"普通の"映画もノミネートしてほしいです。
受賞は、『アリス・イン・ワンダーランド』のコリーン・アトウッドでした。彼女はこの部門の常連で今までに9回もノミネートされ『シカゴ』『サユリ』で受賞、今回で3回目の受賞となります。

映像が流れました。街で一般の人に好きな映画音楽についてインタビューしています。『8 maile』の歌が好きだ! 『ダーティ・ダンシング』の音楽に憧れた 病気の父親に母親が『タイタニック』の主題歌をよく歌っていたのを思い出す….
そんな一般の人のインタビューに混じってオバマ大統領が答えます。「数ある名曲の中でも As Time Goes By がすきです。そして『カサブランカ』の映像が流れます。

◇◇歌曲賞◇◇
プレゼンターはケビン・スペイシー。スペイシーはフレッド・アステアの素敵な歌を歌いだします。それはちょっときざでメロディアスな曲でした。「こんばんは、ジョージ・クルーニーです。」会場は爆笑でした。
このあと、歌曲賞にノミネートされた2曲のパフォーマンスが行われました。
まずは『トイ・ストーリー3』から「We Belong Together」。歌うのは、もちろんランディー・ニューマン本人です。
次は『塔の上のラプンツェル』から「I See the Light」。マンディ・ムーア、ザッカリー・リーバイ、アラン・メンケンが気持ちよく歌い上げました。

エイミー・アダムスとジェイク・ギレンホールの登場です。彼らは短編部門の担当です。
アダムス「長いタイトルの短編映画でデビューした監督がたくさんいます。ジョージ・ルーカスは『エレクトロニック・ラビリンス / THX1138 4EB』
ギレンホール「短編映画は予想しにくい部門です。たった1票で結果がかわることもあります。なので慎重に作品を選びましょう。」

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短編ドキュメンタリー賞:Short Documentary
ノミネートは、『Killing in the Name』、『Poster Girl』、『Strangers No More』、『Sun Come Up』、『The Warriors of Qiugang』でした。
受賞は、『Strangers No More』のカレン・グッドマンとカーク・サイモンでした。グッドマンは移民や難民の子供達に謝意を、そしてサイモンはHBOにお礼を言いました。
ドキュメンタリーは儲からないので予算が集まりません。しかしこの作品のように制作することでおおくの子供達が救われることもあります。そういった作品に制作費を拠出するHBOは、素晴らしい会社だと思います。

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短編実写映画賞:Short Live Action
ノミネートは、『The Confession』、『The Crush』、『God of Love』、『Na Wewe』、『Wish 143』でした。
受賞は『God of Love』のルーク・マセニーでした。マセニーはボサボサの髪をした背の高い青年でした。舞台に上がった彼は「皆さん、こんにちは。あー、髪を切っておけば良かった。」と言い会場は大爆笑となりました。「短編はiTUNESでも見られるので是非見てください。」
個人的には私の大学の後輩が受賞でき、こんな面白いキャラの監督でとても嬉しかったです。

ジェームス・フランコとアン・ハサウェイが久しぶりに話しだしました。
フランコ「今年はミュージカル映画の年でした。」
ハサウェイ「ミュージカル映画なんてあった?」
フランコ「みてみな」

映像が流れ出します。
『ハリー・ポッター』の映像を加工して出演者達が歌っているように見えます。そして『トイストーリー3』のウッディーも歌いだします。『ソーシャル・ネットワーク』の出演者はfacebookの歌をうたうのです。
この映像、加工にかなりの時間をかけていますが、内容はとてもつまらなくて驚きました。今までアカデミー賞は格式があり、流れる映像も品があって面白かったのですが、今年の映像はセンスが悪く、すべてうまくかみ合っていません。会場も映像が流れ終わった後シーンとしてしまいました。

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長編ドキュメンタリー賞:Documentary Feature
オプラ・ウィンフリーの登場です。
「長年のオスカーを通じわかったことがあります。人は辛いときや悲しいとき何をしますか? We go to the Movies. でも、これから発表するのは観客に逃避をさせない映画です。素晴らしい長編ドキュメンタリー映画賞です。」
ノミネートは、『Exit Through the Gift Shop』、『ガスランド ~アメリカ 水汚染の実態~』、『Inside Job』、『レストレポ アフガニスタンで戦う兵士たちの記録』、『ヴィック・ムニーズ ごみアートの奇跡』でした。
受賞は、『Inside Job』のチャールズ・ファーガソンとオードリー・マーズです。「まずは言わせてください。大規模な不正を発端とする金融危機から3年、企業幹部は今も自由の身です。これは間違っています。」(拍手)「ここでは映画の話をしましょう。このような賞をいただきとても幸せです。」

アン・ハサウェイがひとりで登壇しました。「次のスペシャル・ゲストは歴代司会者のひとり。ビリー・クリスタル!」
皆がスタンディング・オベーションです。今まで司会者が不安定で、あまり登場しなかったので、ビリー・クリスタルがでてくると急にアカデミー賞らしくなりました。やはり、彼のような芸達者が司会をしないとアカデミー賞らしくないなあと痛感しました。
クリスタル「どこまで進んだっけ?この授賞式はいつも時間が足りなくなるんです。では最終作品賞です。」会場は笑い声に包まれました。
凄すぎです。いままでの2時間弱は、とても単調で締まらない進行でした。それがクリスタル登場で空気が一変し、昨年までの心躍るショーになっていくのです。
「アカデミー賞の初放映は1953年、私が5歳のときでした。つまり私は47歳です。当時の司会はボブ・ホープ。彼は司会を18回つとめました。私は2回目で疲れ、8回目で自慢してしまいました。ボブはアカデミー賞の代名詞。彼は面白くしっかりとしていて司会者としての資質があります。本物のセクシーな映画スターです。」「ヒュー(・ジャックマン)聞いてる?」「子供の頃、映画スタになりたかったというより、私はボブみたいになりたかったのです。だからカリフォルニアに引っ越して土地まで買いました。」「ボブとはここで行われたアカデミー賞授賞式でこんなことがありました。当時私が司会でボブはケビン(・スペイシー)と緊張している人が座っているあのあたりにいました。ボブが客席で見ていると思うと緊張しましたが、私は面白い冗談を言って受けたときにボブをじっと見てしまいました。ボブは私に拍手を送り手もふってくれましたが、カメラがボブを移さなくなった直後、中指をたてたんです。最高に笑えるでしょ。それがボブ・ホープなんです。」「テレビで見るボブはとても素晴らしかった。会場で実際に彼の司会を見ることができたらどれほど素晴らしかったでしょう。」
第25回アカデミー賞授賞式の映像(白黒)が流れました。若きボブ・ホープは、舞台の上にいるように投影され見事なスピーチを披露しました。
その映像は巧みに加工されていました。ボブはこう言い出します。「次のプレゼンターはロバート・ダウニー・Jr.とジュード・ロウです。」


ロバート・ダウニー・Jr.とジュード・ロウが登場しました。彼らは視覚効果賞と編集賞のプレゼンターです。
ロウ「最先端技術を駆使した大作を作るスタッフを紹介します。」
ダウニー・Jr.「僕らが逆さまで6時間も宙づりになっている間、調整が必要だと独り言を言っている人たちだよ。」
ロウ「落ち着いて。彼らの努力が
ダウニー・Jr.「トイレに行きたいのに、顔に60カ所マークをつけさせてくれと止めるんだよ。あいつらは。」
ロウ「この後のパーティであなたはチャーミングだったわとか言われたいだけでそんなこというんだろ。」「彼らなしでは君のスーパーヒーロー経験は2001年に安いホテルでバッドガールの衣装を着た女と捕まって終わりだったはずだよ。」(会場は失笑)
ダウニー・Jr.「あの部屋はコープレーとディスカウントで1泊1250ドル。それに2001年ではなく2000年だよ!そして異種はワンダーウーマンだよ!」「このような細部のこだわりがアカデミー賞投票者の支持を得ているんだ。」
この掛け合いは面白かったです。アイアンマンを演じたダウニー・Jr.は、優秀な俳優であり名コメディアンでした。

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視覚効果賞: Visual Effects
ノミネートは、『アリス・イン・ワンダーランド』、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』、『ヒア アフター』、『インセプション』、『アイアンマン2』でした。
受賞は『インセプション』のポール・フランクリン、クリス・コーブルト、アンドリュー・ロックリー、ピーター・ベブです。「まだあのコマが回り続けている気がします、でも気にしない」というコメントが素敵でした。
ノミネート作品で唯一CGを極力排除した撮影はとても大掛かりでした。ほとんどのアクションは実際にセットがたてられスタントマンが演じています。最近流行のCGIでの視覚効果はリアリティがないのですが、『インセプション』は、本当に迫力がありました。

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編集賞:Editing
ノミネート作品は、『ブラック・スワン』、『ザ・ファイター』、『英国王のスピーチ』、『127時間』、『ソーシャル・ネットワーク』でした。
受賞は、『ソーシャル・ネットワーク』のアンガス・ウォールとカーク・バクスターです。二人は『ベンジャミン・バトン』でもノミネートされていましたが、今回が初受賞です。

◇◇歌曲賞◇◇
プレゼンターとしてジェニファー・ハドソンが登場しました。ハドソンはすっかり痩せていて驚きました。彼女は母親を亡くし苦労していたのですが、明るくプレゼンターを務めていました。
このあと、歌曲賞にノミネートされた2曲のパフォーマンスが行われました。既に2曲の紹介が終わっているので、この2曲ですべてのノミネート曲が披露されることになります。
3曲目は『127時間』から「If I Rise」。歌はフローレンス・ウェルチとA.R.ラフマーンでした。
4曲目は『Country Strong』から「Coming Home」。グウィネス・パルトロウが歌手として登場しました。会場はやっと盛り上がってきました。

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歌曲賞:Best Song
ノミネート曲は、「We Belong Together」(『トイ・ストーリー3』)、「I See the Light」(『塔の上のラプンツェル』)、「If I Rise」(『127時間』)、「Coming Home」(『Country Strong』(原題))でした。
受賞は、ランディ・ニューマンの「We Belong Together」でした。ニューマンは今までに20回もアカデミー賞にノミネートされているそうです。そして今回で受賞は2回目です。
ニューマン「メモを見ながら大勢の人の名前を読み上げるのは見苦しいと言われました。私のスタイルでもないです。ただ今回は仕方が無いのです。ピクサーで6本仕事をしてきて、今回はリー・アンクリッチやミッチェル・フルームとも仕事をしました。本当は感謝なんてしたくないんです。だってテレビでこんなことするのは見苦しいでしょ?授賞式ではいつもスピーチが長くなるんです。何故、歌曲賞は4曲なんでしょう?撮影賞は5作ノミネートされています。あと1曲くらいあるでしょ。とにかく受賞を感謝します。ありがとう」
ニューマンらしい面白く、結果、長いスピーチでした。

◇◇追悼:In Memoriam
セリーヌ・ディオンが「Smile」という歌を披露しながら、この1年で亡くなったハリウッド人を讃えました。
ジョン・バリー(作曲家)、グラント・マッキュイン(VFX)、トニー・カーティス、エドワード・リマト(エージェント)、トム・マンキーウィッツ(脚本家)、グロリア・スチュワート、ウィリアム・フレイカー(撮影監督)、ジョゼフ・ストリック(監督)、ライオネル・ジェフリーズ、サリー・メンケ(編集)、ロニー・チェイセン(パブリシスト)、レスリー・ニールセン、ロバート・ラドニッツ(プロデューサー)、クロード・シャブロル(監督)、ピート・ポスルスウェイト、ビル・リトルジョン(アニメーター)、ピエール・ギュフロワ(美術監督)、パトリシア・ニール、ジョージ・ヒッケンルーパー(監督)、アーヴィング・ラヴェッチ(脚本家)、ロバート・カルプ、ボブ・ボイル(美術監督)、マリオ・モニチェリ(監督)、リン・レッドグレーヴ、エリオット・カストナー(プロデューサー)、デデ・アレン(編集)、ピーター・イエーツ(プロデューサー/監督)、アン・フランシス、アーサー・ペン(プロデューサー/監督)、テオーニ・アルドレッジ(衣装デザイナー)、スザンナ・ヨーク、ロナルド・ニーム(監督)、デビッド・ウォルパー(プロデューサー)、ジル・クレイバーグ、アラン・ヒューム(撮影監督)、アービン・カーシュナー(監督)、デニス・ホッパー、ディノ・デ・ラウレンティス(プロデューサー)、ブレイク・エドワーズ(脚本/監督)、ケビン・マッカーシー、

◇◇追悼・レナ・ホーン◇◇
ハリー・ベリーが登場しました。
「レナ・ホーンは、我々にとって先駆者です。1943年にMGMと契約し、大手スタジオと長期契約した初めての黒人歌手でした。しかし当時ハリウッドは先駆者に優しい場所ではありませんでした。レナは、公私ともに大変な道を歩みましたが、ガッツと品位と美しさでストームを乗り越えました。彼女のおかげで私たちは「陽のあたる場所」にいるのです。ありがとうレナ・ホーン。あなたを決して忘れません。

静かに、アカデミーの会場に、レナ・ホーンが歌う白黒の映像が流れました。
そして…
        It's not the load that breaks you down,
             It's the way you carry it.
                     - Lena Horne
というメッセージが映し出されました。
「人は荷の重みではつぶれない。すべては抱え方次第」
この言葉、素晴らしいですね。

今年も私たちを映画の世界で楽しませてくれた映画人が亡くなってしまいました。とても悲しいです。特にいつも私を笑わせてくれたレスリー・ニールセンや「スターウォーズ」で映画の楽しみを教えてくれたアービン・カーシュナー、俳優の奥深さを教えられたデニス・ホッパー、悪名高いディノ・デ・ラウレンティスは、個人的に残念でなりません。

さて、次回の最終回は、メインの賞をお伝えします。今年はなんとなく寂しい舞台進行ではありますが、ノミネートされた作品は素晴らしいものばかりです。どんな作品が受賞し、どんなスピーチが聴けるのか、お楽しみに!

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第83回アカデミー賞 授賞式 1/3 [映画賞・映画祭]

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The 83 Annual Academy Awards

今年もアカデミー賞を詳しく解説していきましょう。テレビで中継を見た方、結果だけ知っている方もおおいと思いますが、ここではテレビや結果だけでは分からないアカデミー賞の魅力や裏側を紹介していきます。
今年の話題は、作品賞のどれもが主人公の成長を描いた映画だということです。昨年までと異なり、作品としては地味なものが集まりましたが、どの作品もクオリティは高くどの作品が受賞してもおかしくないという点では面白い賞レースが期待できました。
アカデミー賞のセレモニー自体は、今年から趣向を変え、若い俳優を司会にすえ視聴率のアップを目指しました。しかし、結果は大失敗で視聴率は昨年から大きくポイントダウンしてしまいました。
そんな第83回アカデミー賞を追いかけていきましょう。

オープニング
今年ノミネートされている作品の名場面集が上映されました。かっこいい編集で若者を意識しているのが感じられます。これらの映画を見ている方は、いよいよアカデミー賞が始まるとワクワクしたはずです。日本では未公開の作品もおおく日本人に取ってはちょっとわかりにくかったかもしれません。

ライブは、コダックシアターの天井付近にあるクレーンカメラの長いショットで始まりました。舞台の上には大きなスクリーンが設置されています。そこで、アカデミー賞ならではの映像が流れました。
「インセプション」のパリのカフェ映像に今回のアカデミー賞司会者であるジェームス・フランコとアン・ハサウェイが合成されています。アン・ハサウェイがレオナルド・ディカプリオに質問します。「アレック・ボールドウィンの夢に入り込み、司会の仕方を教わる方法は?」するとディカプリオはまじめに答えるのです。フランコが「そんなこと、どうやって証明するんだ?」と聞くと、パリの街が大爆破。
シーンが変わって、「インセプション」のボーイング747のコンパートメント。そこにもフランコとハサウェイが座っています。ディカプリオが睡眠導入剤を渡す相手は、なんとアレック・ボールドウィン!ボールドウィンが話しだします。「アン、司会のこつは・・」そこで寝てしまうボールドウィン。そして皆、睡眠状態に。
そこからは、様々な映画の中にジェームス・フランコとアン・ハサウェイが登場していきます。
「ソーシャル・ネットワーク」の世界に入りザッカーバーグと話すふたり。「司会に協力して下さい。」ザッカーバーグは「嫌だ!」と答えます。ジェームス・フランコは、「2人のフェースブック会員を失ったな」と返すのです。
「ザ・ファイター」のボクシングジムに登場するふたり。「ボールドウィンさんを見かけなかった?」「知らないよ」ジェームス・フランコとアン・ハサウェイは「私たち二人じゃ、司会は無理ですかねえ?」と聞くと、マーク・ウォルバーグたちと口論に。
次は「トゥルー・グリッド」の雪のシーンへ。アン・ハサウェイは熊のぬいぐるみを背負いジェフ・ブリッジスと対峙します。よく見ると熊のぬいぐるみは着ぐるみで、その中にはジェームス・フランコが!フランコはブリッジスに話しかけます。「トロンは最高だったよ!」と。「この作品も!」ブリッジスは「ありがとう」と答えます。
シーンはまた変わりエレベーターの中。そこに乗り合わせているのはモーガン・フリーマン。アレックの要望で落ちついた声を教えるようにというメッセージをふたりに送ります。
またまた場面は変わり「英国王のスピーチ」会場。そこにはジェームス・フランコとアン・ハサウェイが!「こんにちは、未来から素晴らしいニュースがあります。マイクの大きさが小さくなるんです。」驚く民衆。
次は「ブラック・スワン」激しいレッスン会場には変な格好をしたジェームス・フランコとアン・ハサウェイ。ハサウェイはナタリー・ポートマンに茶色いアヒルの踊りを教えます。
ついにふたりはボールドウィンの夢の中で本人と会います。「あなたの夢の中にまで押し掛けてきてすいません。」「いや、私達のいるところは、ジェームス・フランコとアン・ハサウェイの夢の中だよ。もし私の夢だったら今年も私が司会をしているからね。」とボールドウィン。「君たちの意識の中では今年の尼でミー賞の司会をする準備はできているんだ。」と諭されます。これでジェームス・フランコとアン・ハサウェイは、安心して司会をすることができると思い現実の世界へ。
と思ったら、ふたりが行ったのは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のツイン・パインズ・モール。デロリアンに乗り込んだ二人はアカデミー賞へ。ハサウェイは「待って。せっかくタイムマシーンに乗ったんだからもっと夢のあるところへ行きましょうよ。」するとフランコが「いや、俺たちの夢はアカデミー賞だよ。」デロリアンは、マーティーとドクを通り越し未来へ向かいました。

この10分弱のオープニング・ムービーはとてもよくできていました。一番感動したのは合成技術です。おそらくジェームス・フランコとアン・ハサウェイはブルーバックで撮影をしたのですが、各作品の名場面に見事に合成されていたのです。ご存知のように作品ごとにカメラマンと監督はフィルムテストを行い作品のルックを決めていきます。それはモノトーン調であったり、カラフルであったり、フィルムっぽくザラザラした質感だったりします。それら作品のルックにあわせて奇麗に合成され、あたかも映画のそのシーンにふたりがいるように見えるのです。この合成作業には、カメラマンから撮影の細かな設定値のデータを入手しないとできません。オープニングムービーのチームは、企画が決まってから素材を取り寄せ、撮影時や現像時の細かなセッティング値を入手しアカデミー賞までに完成させたのです。
もちろんアカデミー賞の導入という意味でも今年の映画が理解できよくできていたのですが、視聴者があまり気づかない合成に注意が払われていたのは、いかにもハリウッド映画の授賞式だなあと感心しました。

話を授賞式に戻しましょう。スクリーンが上方に競り上がると、司会の二人が登場します。ジェームス・フランコとアン・ハサウェイです。
フランコはiPhoneで撮影しながらの登場です。会場は4階まで満席です。1階には蒼々たる俳優陣が座っています。ハサウェイは舞台上から思わず「あー、みんな本物だわ。」と呟いてしまいました。ふたりはとても若々しく今までの重厚なアカデミー賞とはちょと違った雰囲気でした。ジェームス・フランコとアン・ハサウェイはとても魅力的で明る爽やかなスタートとなりました。

ハサウェイ "今夜はこの1年に公開された名作と名演技、そして歴史上のアカデミー賞受賞作を振り返ります!”
フランコ  "まずはじめに1939年の名作をご紹介します"

舞台は暗転し、そこにはあの有名なテーマ曲とともに「風と共に去りぬ」のキービジュルが映し出されました。
今年のアカデミー賞は、コーナー毎に名作を振り返る構成のようです。

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美術賞:Art Direction
プレゼンターはアカデミー賞を2度受賞したトム・ハンクスです。
『「風と共に去りぬ」は作品賞、撮影賞、美術賞を同時受賞した初の作品です。時代を超えた名作には美術監督、撮影カメラマンによるビジュアル面での要素が巧みに織り込まれています。過去にこの3部門を受賞した作品は「ベン・ハー」「アラビアのロレンス」「ウェストサイド物語」「シンドラーのリスト」です。最近では10円前にこの作品が受賞しました。』
舞台は暗転し、スクリーンには水中に沈んでいくひとつのネックレス。そこに誰もが聞いたことのあるジェームス・オーナーのテーマ曲が流れます。スクリーンにはタイタニック号の勇姿が!
『ジェームス・キャメロンの「タイタニック」では、素晴らしい美術と撮影が映画に作品賞をもたらしました。今回は3作品がこの3部門にノミネートされています。それでは美術賞から発表します。』
『アリス・イン・ワンダーランド』
ティム・バートンのイメージを見事に撮影物として作り上げました。
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』
ハリー・ポッターの世界観を壊すことなく撮影しやすいセットデザインをするのは大変な作業だったはずです。
『インセプション』
あまりにもおおくの要素を映像化するために膨大な時間をかけて美術を制作しました。JR東海が撮影させなかった新幹線の内部やボーイング747の内部も地味ながら見事なできばえでした。
『英国王のスピーチ』
ロケセットが多いように見えますが、よく作り込まれています。
『トゥルー・グリット』
西部劇の世界観をコーエン兄弟風にアレンジした乾いた感じが素晴らしかったです。
受賞は『アリス・イン・ワンダーランド』のR・ストロムバーグとK・オハラでした。
受賞者は、ノミネートされた人を褒めたたえ、ティム・バートンにオスカー像を半分にカットして渡そうか、と冗談を言ってました。それほどバートンが美術に与えた影響がおおきいのです。

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撮影賞:Cinematography
引き続きトム・ハンクスがプレゼンターです。ノミネートは
『ブラック・スワン』
銀のこしか、DIによる効果かわかりませんが、荒くて色がこってりした特徴のあるトーンの作品でした。作品にあった照明とともに素晴らしい撮影でした。
『インセプション』
IMAXや35mmなどを取り入れたとても大変でコストのかかる撮影をやり遂げています。照明も素晴らしく、監督自身が拘った撮影機材だけあり、全編を通して難しい夢の世界をビジュアル化するのに成功しています。
『英国王のスピーチ』
イギリスらしいちょっと暗い空気感に透明度のある照明は、撮影時にかなり苦労したと思います。DIだけではできない色の濃淡が美しい作品でした。
『ソーシャル・ネットワーク』
映像に拘るデビッド・フィンチャーは今回、かなりおさえた撮影をしていました。が、デジタルで撮影された映像は美しくアナログっぽさを出すためにかなり苦労したのではないでしょうか。
『トゥルー・グリット』
コーエン兄弟らしい映像は、絵を見ただけでコーエン印が透けて見えるような気持ちよさがあります。こういう個性のある映像作りは是非続けてほしいです。
受賞は、『インセプション』のウォーリー・フィスター。オスカーの常連で今回4回めの受賞です。フィスターはクリストファー・ノーランと組んで仕事をしています。監督と撮影の二人であの世界観を作っているんですね。

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助演女優賞:Performance by an actress in a supporting role
プレゼンターとして、Living Legend、カーク・ダグラスが登場しました!
杖をついて歩いてきたダグラスは、年を取りましたがしっかりとした足取りです。彼が舞台中央に来ると、客席にいたすべての映画人はスタンディング・オベーションとなりました。
まずは司会のふたりに敬意を表し、ダグラスはある告白をしました。「私は才能のある女性が好きで美しい女性にも目がないのです。これから紹介する5人の女性は私の好みの方々です。
『ザ・ファイター』のエイミー・アダムス、『英国王のスピーチ』のヘレナ・ボナム=カーター、『ザ・ファイター』のメリッサ・レオ、『トゥルー・グリット』のヘイリー・スタインフェルド、『Animal Kingdom』のジャッキー・ウィーヴァー。
発表前にダグラスはアドリブっぽい話を始めます。「ヒュー・ジャックマンが笑っているよ。オーストラリア人は自分が面白いと思い込んでるんだよ。コリン・ファースは笑っていない。イギリス人だからね。」なかなか受賞者を発表しないダグラスに皆が笑い出してしまいました。
受賞は、メリッサ・レオでした。「フローズン・リバー」で2年前に主演女優賞にノミネートされ(このときは「愛を読むひと」のケイト・ウィンスレットが受賞)、今回が初のアカデミー賞受賞となりました。
予想していなかったようで、レオは、かなり取り乱しながらのスピーチとなりました。ちょっとした失言もあり、それが彼女の個性を引き出しとても好感が持てました。
舞台から下がるとき、興奮のあまりダグラスの杖をつきながら退場するレオは、素敵でした。

ミラ・クニスとジャスティン・ティンバーレイクの登場です。
『10年前にアニメ部門が設立され初めての受賞は「シュレック」でした。これから今年のアニメ作品を発表します。』すると舞台のスクリーンにアニメが映し出されました。「シュレック」の遠い遠い国です。二人は短編と長編のアニメ賞を発表します。

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短編アニメーション賞
まずは、短編アニメに与えられる賞です。
ノミネートは『デイ&ナイト』、『The Gruffalo』(原題)、『Let's Pollute』(原題)、『The Lost Thing』(原題)、『Madagascar, carnet de voyage』(原題)です。
受賞は『The Lost Thing』のショーン・タンとアンドリュー・ヘルマンでした。

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長編アニメーション賞
次は長編アニメに与えられる賞です。
ノミネートは、『ヒックとドラゴン』、『イリュージョニスト』、『トイ・ストーリー3』。
受賞はもちろん『トイ・ストーリー3』でした。ピクサー社は本当に偉大です。この作品が生まれるまでは大変なことがあまりにも多すぎましたが、観客に届ける作品が素晴らしいことがいかに大変かを思い知らされました(詳しくはこちら)。そして、最後まで諦めなかったジョン・ラセター、スティーブ・ジョブスは偉大です。

ハサウェイがアカデミー賞の歴史に触れます。
「1929年に映画業界の功績をたたえるためにアカデミー賞が始まりました。今夜の会場から道を挟んだハリウッド・ルーズベルト・ホテルが会場でした。」
すると舞台上に当時のホテルを模したセットが出現しました。
プレゼンターは、ジョシュ・ブローリンとハビエル・バルデムです。二人は白のタキシードで登場しました。キャス席に座るバルデムの妻、ペネロペ・クルスがモニターに映し出されます。abc放送は、こういうスイッチング、うまいですね。
ブローリン「脚色賞と脚本賞は第一回アカデミー賞からある部門です。」
バルデム「今も昔も変わらないのは、良い脚本は心に響くということです。」
ブローリン「読む人の感情をかきたて映画の可能性を無限に広げるのです。」
ブローリンとバルデムは脚色賞とオリジナル脚本賞を発表します。

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脚色賞:Adapted Screenplay
ノミネートは、『127時間』、『ソーシャル・ネットワーク』、『トイ・ストーリー3』、『トゥルー・グリット』、『Winter's Bone』(原題)です。原作だったり続編だったり、映画のリメイクだったり、脚色とはざまざまなアプローチがありますが、今年ノミネートされた作品は、オリジナルに敬意を表しながら見事な脚色がなされたものばかりです。
受賞は、『ソーシャル・ネットワーク』のアーロン・ソーキンでした。ソーキンのスピーチは素晴らしかったです。
「チャイフスキーが35年前に『ネットワーク』で脚本賞を受賞しました。今回は脚色賞なので原作者のメズリックのおかげです。この脚本を書き上げるのに長い時間がかかりました。リサーチをしてくれた助手にお礼を言いたいです。監督のデビッド・フィンチャーがこの脚本に芸術的な映像を加えてくれました。SONYの皆さんにも感謝します。この映画は私にとって一生の誇りとなるでしょう。」
ソーキンはとても知的でまるで「ソーシャル・ネットワーク」そのままの風情で凛とした話し方をする人でした。

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オリジナル脚本賞:Original screenplay
ノミネートは『Another Year』(原題)、『ザ・ファイター』、『インセプション』、『キッズ・オールライト』、『英国王のスピーチ』でした。
受賞は、『英国王のスピーチ』のデビッド・サイドラーでした。73歳の彼にとって初の受賞です。サイドラーのスピーチも素晴らしかったです。
「脚本家のスピーチだ。あー怖い。お前は大器晩成型だと父親に言われました。私は史上最年長の脚本賞受賞者ということになります。そして早くこの記録が何度も更新されることを望みます。家族に感謝します。そして女王閣下にも。ロンドン・タワーでメリッサ・レオのように汚い言葉を連発していたのに見逃してくれました。私は世界中の吃音に悩む人を代表してこの賞を受け取ります。我々には声があり、そのVOICEは届いたのです。」

タキシード姿のハサウェイが登場しました。そして歌を披露します。歌は"On My Own"です。それはオーストラリア人をからかった替え歌でした。今度はマリリン・モンロー風の格好をしたフランコが!
この幕間のパフォーマンス、今年はいまひとつ盛り上がりませんでした。舞台回しがうまいコメディアンや俳優達とは違い、若い二人が司会したことが裏目に出てしまいました。やはりウーピー・ゴールドバーグやアレック・ボールドウィンなど過去に司会した人たちがいかに偉大であったかを思い知らされる今年の授賞式でした。

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外国語映画賞:Foreign Language Film
プレゼンターはラッセル・ブランドとヘレン・ミレンです。ミレンはフランス語で話しました。ブランドはそれをでたらめな訳で伝えました。
ノミネートは、『Biutiful ビューティフル』(メキシコ)、『Dogtooth』(原題)(ギリシャ)、『In a Better World』(原題)(デンマーク)、『Incendies』(原題)(カナダ)、『Hors La Loi』(原題)(アルジェリア)でした。
受賞はデンマークの『In a Better World』でした。

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助演男優賞:Actor in a Supporting Role
リーズ・ウィザースプーンの登場です。「次はジャック・ニコルソンやショーン・コネリー、デンゼル・ワシントン、ハビエル・バルデムたちが過去に受賞した賞の発表です。」
ノミネートは『ザ・ファイター』のクリスチャン・ベイル、『Winter's Bone』のジョン・ホークス、『ザ・タウン』のジェレミー・レナー、
『キッズ・オールライト』のマーク・ラファロ、『英国王のスピーチ』のジェフリー・ラッシュ。
受賞は『ザ・ファイター』のクリスチャン・ベイルでした。ジェフリー・ラッシュだと思っていたので驚きました。クリスチャン・ベイルは初のオスカーだそうです。これも意外でした。

アカデミー協会のT・シェラック会長とディズニー・ABCのアン・スゥイーミー会長が登場しました。スゥイーミー会長が女性でしかも美しいことに驚かされます。アメリカでも屈指の巨大メディア企業のトップがこんなに聡明で美しいとは!日本の企業も見習うべきところがおおいですね。
二人の話は、ちょっといただけないものでした。要はABCは今後もアカデミー賞を放送しますといったもの。わざわざ放送しなくてもよかったです。

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作曲賞:Original Score
次のプレゼンターは、ヒュー・ジャックマンとニコール・キッドマン。ご存知の通りオーストラリア人です。先ほど、替え歌で小馬鹿にされた二人です。「かつて映画に音はありませんでした。音と映像を結びつける技術が無かったのです。」チャップリンの「黄金狂時代」が上映されます。「映画館は生演奏を導入し映画は音楽と結ばれました。」フレッド・アステアとジンジャー・ロジャーズが映し出されます。「そして工学サウンドトラックが音声と映像を結びつけます。トーキーが発明されミュージカル映画が続きました。以来、音楽と音声は映画と永遠に結ばれ不可能はなくなりました。」THXのオープニング音楽が流れ、スクリーンには「ファンタジア」風に指揮者が浮かびます。スクリーンがあがると、そこにはオーケストラがいます。彼らが奏でるのはジョン・ウィリアムズ作曲の「スターウォーズ」のテーマです。会場にいた人たちは鳥肌ものだったはずです。オーケストラは舞台の前方にせり出してきます。曲は「E.T.」に変わります。そして演奏は急に終わってしまいます。もって聞きたかったです。

ノミネートは『ヒックとドラゴン』、『インセプション』、『英国王のスピーチ』、『127時間』、『ソーシャル・ネットワーク』でした。
受賞は、『ソーシャル・ネットワーク』のトレント・レズナーとアティカス・ロスでした。『インセプション』のハンツ・ジマーだと思いましたが、アカデミー会員は、玄人受けする曲に投票したようです。

今回は、83回アカデミー賞の前半をお伝えしました。司会と構成が単調で映画ファンには物足りないオープニングとなりましたが、このあと、メインの賞が発表されるにつれ面白くなっていきます。
次回もお楽しみに!
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第83回アカデミー賞ノミネート発表 [映画賞・映画祭]

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◆◆作品賞・Best motion picture of the year◆◆
ブラック・スワン』
『ザ・ファイター』
『インセプション』
『キッズ・オールライト』
『英国王のスピーチ』
『127時間』
『ソーシャル・ネットワーク』
『トイ・ストーリー3』
『トゥルー・グリット』
『Winter's Bone』(原題)
今年もノミネートが10作品です。今年はどれがとってもおかしくないです。

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◆◆監督賞・Achievement in directing◆◆
ダーレン・アロノフスキー(『ブラック・スワン』)
デヴィッド・O・ラッセル(『ザ・ファイター』)
トム・フーパー(『英国王のスピーチ』)
デヴィッド・フィンチャー(『ソーシャル・ネットワーク』)
ジョエル・コーエン&イーサン・コーエン(『トゥルー・グリット』)
監督賞は、誰がとってもおかしくないです。それぞれが非常にレベルの高い演出をしました。個人的にはコーエン兄弟に取ってほしいですが、トム・フーパーあたりが有力なのではないでしょうか。

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◆◆主演男優賞・Performance by an actor in a leading role◆◆
ハビエル・バルデム(『Biutiful ビューティフル』)
ジェフ・ブリッジス(『トゥルー・グリット』)
ジェシー・アイゼンバーグ(『ソーシャル・ネットワーク』)
コリン・ファース(『英国王のスピーチ』)
ジェームズ・フランコ(『127時間』)
コリン・ファースが有力です。

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◆◆主演女優賞・Performance by an actress in a leading role◆◆
アネット・ベニング(『キッズ・オールライト』)
ニコール・キッドマン(『Rabbit Hole』(原題))
ジェニファー・ローレンス(『Winter's Bone』(原題))
ナタリー・ポートマン(『ブラック・スワン』)
ミシェル・ウィリアムズ(『ブルーバレンタイン』)
妊娠中のナタリー・ポートマン、受賞なるか?

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◆◆助演男優賞・Performance by an actor in a supporting role◆◆
クリスチャン・ベイル(『ザ・ファイター』)
ジョン・ホークス(『Winter's Bone』(原題))
ジェレミー・レナー(『ザ・タウン』)
マーク・ラファロ(『キッズ・オールライト』)
ジェフリー・ラッシュ(『英国王のスピーチ』)
今年、一番気になる賞です。助演がいて映画が引き立つ作品ばかりノミネートされています。

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◆◆助演女優賞・Performance by an actress in a supporting role◆◆
エイミー・アダムス(『ザ・ファイター』)
ヘレナ・ボナム=カーター(『英国王のスピーチ』)
メリッサ・レオ(『ザ・ファイター』)
ヘイリー・スタインフェルド(『トゥルー・グリット』)
ジャッキー・ウィーヴァー(『Animal Kingdom』(原題))
誰がとってもいいですね。個人的にはヘイリー・スタインフェルドに取って欲しいです。

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◆◆優秀アニメ作品・Best animated feature film of the year◆◆
『ヒックとドラゴン』
『イリュージョニスト』
『トイ・ストーリー3』
大ヒットした「トイ・ストーリー3」でしょう。

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◆◆最優秀外国語映画賞・Best foreign language film of the year◆◆
『Biutiful ビューティフル』(メキシコ)
『Dogtooth』(原題)(ギリシャ
『In a Better World』(原題)(デンマーク)
『Incendies』(原題)(カナダ)
『Hors La Loi』(原題)(アルジェリア)

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◆◆長編ドキュメンタリー賞◆◆
『Exit Through the Gift Shop』(原題)
『ガスランド 〜アメリカ 水汚染の実態〜』
『Inside Job』(原題)
『レストレポ アフガニスタンで戦う兵士たちの記録』
『ヴィック・ムニーズ ごみアートの奇跡』

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◆◆オリジナル脚本賞・Original screenplay◆◆
『Another Year』(原題)
『ザ・ファイター』
『インセプション』
『キッズ・オールライト』
『英国王のスピーチ』
最有力は「英国王のスピーチ」ですが、「インセプション」の脚本が素晴らしかったです。さて、オスカーは誰の手に?

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◆◆脚本賞(原作あり)・Adapted screenplay◆◆
『127時間』
『ソーシャル・ネットワーク』
『トイ・ストーリー3」
『トゥルー・グリット』
『Winter's Bone』(原題)
渋い「トゥルー・グリッド」が個人的には好きですが、「問い・ストーリー3」が有力です。

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◆◆美術賞◆◆
『アリス・イン・ワンダーランド』
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』
『インセプション』
『英国王のスピーチ』
『トゥルー・グリット』
どの作品も素晴らしかったですね。オスカーは誰の手に?

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◆◆撮影賞◆◆
『ブラック・スワン』
『インセプション』
『英国王のスピーチ』
『ソーシャル・ネットワーク』
『トゥルー・グリット』
「インセプション」の撮影は本当に素晴らしかったです。しかもIMAX撮影もあり、撮影チームはとても大変でした。「ソーシャル・ネットワーク」は、ポストプロダクションで素晴らしい映像になっているので、撮影賞ではないような気がします。

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◆◆衣装デザイン賞◆◆
『アリス・イン・ワンダーランド』
『I Am Love』(原題)
『英国王のスピーチ』
『テンペスト』
『トゥルー・グリット』
衣裳は、現代劇でもかなり頑張っているのですが、ちょっとわかりやすい作品が並んでしまいました。

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◆◆編集賞◆◆
『ブラック・スワン』
『ザ・ファイター』
『英国王のスピーチ』
『127時間』
『ソーシャル・ネットワーク』

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◆◆メイクアップ賞◆◆
『Barney's Version』(原題)
『The Way Back』(原題)
『ウルフマン』

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◆◆音楽賞◆◆
『ヒックとドラゴン』
『インセプション』
『英国王のスピーチ』
『127時間』
『ソーシャル・ネットワーク』
「インセプション」良かったです。

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◆◆歌曲賞◆◆
「Coming Home」(『Country Strong』(原題))
「I See the Light」(『塔の上のラプンツェル』)
「If I Rise」(『127時間』)
「We Belong Together」(『トイ・ストーリー3』)

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◆◆視覚効果賞◆◆
『アリス・イン・ワンダーランド』
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』
『ヒア アフター』
『インセプション』
『アイアンマン2』

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◆◆音響効果賞◆◆
『インセプション』
『トイ・ストーリー3』
『トロン:レガシー
『トゥルー・グリット』
『アンストッパブル』

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◆◆録音賞◆◆
『インセプション』
『英国王のスピーチ』
『ソルト』
『ソーシャル・ネットワーク』
『トゥルー・グリット』
音が重要な「英国王のスピーチ」。やはりこの作品が取るのではないでしょうか。

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◆◆短編実写賞◆◆
『The Confession』(原題)
『The Crush』(原題)
『God of Love』(原題)
『Na Wewe』(原題)
『Wish 143』(原題)

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◆◆短編ドキュメンタリー賞◆◆
『Killing in the Name』(原題)
『Poster Girl』(原題)
『Strangers No More』(原題)
『Sun Come Up』(原題)
『The Warriors of Qiugang』(原題)

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◆◆短編アニメーション賞◆◆
『デイ&ナイト』
『The Gruffalo』(原題)
『Let's Pollute』(原題)
『The Lost Thing』(原題)
『Madagascar, carnet de voyage』(原題)

アカデミー賞は、2011年2月27日(日)8時からロサンゼルスのコダックシアターで開催されます。アメリカではabcが中継し、日本ではWOWOWが、中継します。

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第68回 ゴールデン・グローブ賞 発表 [映画賞・映画祭]

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The 68th Annual Golden Globe Awards

ゴールデン・グローブ賞が発表になりました。
結果をお伝えします。
★が受賞です。

◆最優秀映画作品賞(ドラマ)

ブラック・スワン
・ザ・ファイター
・インセプション
・英国王のスピーチ
★ソーシャル・ネットワーク
今回は名作が揃いました。どの作品が受賞してもおかしくないですね。「ソーシャル・ネットワーク」はタイムリーだったからの受賞でしょうか。

◆最優秀主演女優賞(ドラマ)
・ジェシー・アイゼンバーグ「ソーシャル・ネットワーク」
★コリン・ファース「英国王のスピーチ」
・ジェームズ・フランコ「127 HOURS」
・ライアン・ゴスリング「BLUE VALENTINE」
・マーク・ウォールバーグ「ザ・ファイター」
コリン・ファースの演技は素晴らしかったです。納得のいく受賞です。

◆最優秀主演男優賞(ドラマ)
・ハル・ベリー「FRANKIE AND ALICE」
・ニコール・キッドマン「ラビット・ホール(原題)」
ジェニファー・ローレンス「WINTER’S BONE」
★ナタリー・ポートマン「ブラック・スワン」
・ミシェル・ウィリアムズ「BLUE VALENTINE」
「レオン」の子役から素晴らしかった彼女が堂々の受賞です。作品自体が傑作なので当然の受賞ですね。

◆最優秀映画作品賞(ミュージカル・コメディー部門)
・アリス・イン・ワンダーランド
・バーレスク
★キッズ・オールライト
・RED/レッド
・ツーリスト

下馬評通りの結果でした。

◆最優秀主演女優賞(ミュージカル・コメディー部門)
★アネット・ベニング「キッズ・オールライト」
・アン・ハサウェイ「LOVE AND OTHER DRUGS」
・アンジェリーナ・ジョリー「ツーリスト」
・ジュリアン・ムーア「キッズ・オールライト」
・エマ・ストーン「EASY A」

◆最優秀主演男優賞(ミュージカル・コメディー部門)
・ジョニー・デップ「アリス・イン・ワンダーランド」
・ジョニー・デップ「ツーリスト」
★ポール・ジアマッティ「BARNEY’S VERSION」
・ジェイク・ギレンホール「LOVE AND OTHER DRUGS」
・ケヴィン・スペイシー「CASINO JACK」

◆最優秀アニメーション賞

・怪盗グルーの月泥棒 3D
・ヒックとドラゴン
・イリュージョニスト
・塔の上のラプンツェル
トイストーリー3
今年のアニメは、誰もがこの作品をおすでしょう。

◆最優秀外国語作品賞
・BIUTIFUL(メキシコ/スペイン)
・THE CONCERT(フランス
・THE EDGE(ロシア)
・I AM LOVE(イタリア)
★イン・ア・ベター・ワールド(原題)(デンマーク)

◆最優秀助演女優賞
・エイミー・アダムス「ザ・ファイター」
・ヘレナ・ボナム=カーター「英国王のスピーチ」
・ミラ・クニス「ブラック・スワン」
★メリッサ・レオ「ザ・ファイター」
・ジャッキー・ウィーヴァー「ANIMAL KINGDOM」

◆最優秀助演男優賞
★クリスチャン・ベイル「ザ・ファイター」
・マイケル・ダグラス「ウォール・ストリート」
・アンドリュー・ガーフィールド「ソーシャル・ネットワーク」
・ジェレミー・レナー「ザ・タウン」
・ジェフリー・ラッシュ「英国王のスピーチ 」

◆最優秀監督賞
・ダーレン・アロノフスキー「ブラック・スワン」
★デヴィッド・フィンチャー「ソーシャル・ネットワーク」
・トム・フーパー「英国王のスピーチ 」
・クリストファー・ノーラン「インセプション」
・デヴィッド・O・ラッセル「ザ・ファイター」
今までの作品で一番力を抜いた映画なのに監督賞受賞です。力まないほうが良い結果になる良い例ですね。

◆最優秀脚本賞
・ダニー・ボイル、サイモン・ボーフォイ「127 HOURS」
・リサ・チョロデンコ、スチュアート・ブルムバーグ「キッズ・オールライト」
・クリストファー・ノーラン「インセプション」
・デヴィッド・サイドラー「英国王のスピーチ 」
★アーロン・ソーキン「ソーシャル・ネットワーク」
個人的には「インセプション」に受賞して欲しかったです。

◆最優秀作曲賞
・アレクサンドル・デスプラ「英国王のスピーチ 」
・ダニー・エルフマン「アリス・イン・ワンダーランド」
・A・R・ラフマーン「127 HOURS」
★トレント・レズナー、アッティカス・ロス「ソーシャル・ネットワーク」
・ハンス・ジマー「インセプション」

◆最優秀歌曲賞
・“BOUND TO YOU”「バーレスク」
作曲:サミュエル・ディクソン 作詞:クリスティーナ・アギレラ、シア・ファーラー
・“COMING HOME”「COUNTRY STRONG」
作詞・作曲:ボブ・ディピエロ、トム・ダグラス、ヒラリー・リンジー、トロイ・フェルゲス
・“I SEE THE LIGHT”「塔の上のラプンツェル」
作曲:アラン・メンケン 作詞:グレン・スレイター
・“THERE’S A PLACE FOR US”「ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島」
作詞・作曲:キャリー・アンダーウッド、デヴィッド・ホッジス、ヒラリー・リンジー
★“YOU HAVEN’T SEEN THE LAST OF ME”「バーレスク」
作詞・作曲:ダイアン・ウォーレン
納得です。素晴らしい曲でした。

最近、日本でも報道されるようになってきたゴールデングローブ賞。当日私はたまたま授賞式会場付近にいました。華やかなショーは、町中を熱気に包んでいるようでした。
淡々と進みましたがスピーチの内容はアカデミー賞よりも面白いように感じました。
さて、アカデミー賞は、どうなるのか?楽しみです。

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